『12日間世界一周!』
- 2018/06/07(Thu) -
吉田友和 『12日間世界一周!』(角川文庫)、読了。

私自身は海外旅行にそれほど関心がなく、
最後に行った海外は、仕事でアメリカに行った10年も前のことです。
あんまり自分で行きたいと思わないんです・・・・・面倒だから(苦笑)。

でも、旅行記や滞在記は結構好きです。
自分の住んでいる環境とは全く異なる環境の文化や歴史を知ることができるから。

というわけで手に取った本作。
タイトルからして、とてつもなく忙しなさそうな感じです。
著者のことは全く知らなかったのですが、
プロローグを読んでいると、新婚旅行で約2年かけて世界一周旅行をし、
それが初海外で、しかもそのために会社を辞めたという不思議な人。
帰国後に前に勤めていた会社に復帰し、
働きながら週末に海外に行くというライフスタイルを身につけたという猛者。

こんな人が書く世界一周旅行記なので、
中身は、現地の文化とか歴史とかよりも、旅行テクニックの話重視です。
チケットの取り方とか、宿の選び方とか、電車ののり方とか。
うーん、私が求めていた旅行記とは方向性が違ってた。

でも、この行動力は凄いですね。
できることを目一杯楽しもうという前のめりな姿勢。
駅まで走ることになってでも現地のレストランで食事をしたいという執念。
こういう人は、12日間で世界一周もできるし、
週末休みで海外に行こうという力も湧くんでしょうね。
ま、でも、毎週末ダイビングに行ってた私も、
やらない人から見たら同じようなものだったかも。

この行動力に、現地の文化への眼差しがくっついたら良い本が出来そうなのに、
現地に対してではなく、Twitterの向こう側にいる友人やファンたちに対してへの気持ちの方が
勝ってしまっているところが、私の望んでいる方向にはならないなぁ。


12日間世界一周!  忙しくても意外と行ける世界旅行 (角川文庫)12日間世界一周! 忙しくても意外と行ける世界旅行 (角川文庫)
吉田 友和

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『平成マシンガンズ』
- 2018/06/05(Tue) -
三並夏 『平成マシンガンズ』(河出書房新社)、読了。

読みたい本リストにあった一冊。

女子高校生の主人公。
両親は別居状態だったが、父親が年の離れた女を家に連れてくるようになり
家庭崩壊寸前。そんな家の様子を学校でばらされ、いじめの対象に。
少女は夢に出てくる死神に武器をもらい、夢の中で人を撃ちまくる。

いじめモノとか、両親離婚モノとかは、
過酷な状況に置かれる主人公の少年少女の視点で描かれる大人への観察眼のようなものが
結構好きで、それなりに読んできたジャンルだとは思うのですが、
この作品はイマイチでした。

作者紹介を見ると、若干15歳で本作を書きあげたということが強調されており、
しかも第42回文藝賞を受賞したということでした。

15歳にしては凄い文章を書く人だなとは思いますが、
作品自体の魅力については、私にはイマイチ伝わってきませんでした。

いじめに対する葛藤とか、両親や若い女に対する怒りとか
結構、表面的な描写で終わってしまっているような気がして、
15歳ならでは、この世界に現役で存在している著者ならではの
ドキッとするような視点や描写があまり感じられなかったような気がします。

死神の存在も、もっと重要な意味を持っているのかと思ったのに
なんだかフェードアウト気味だし、
結末も、取って付けたような感じで、リアリティが感じられませんでした。

著者の名前は、あまり耳にしたことがなかったので
読み終わってからWikiってみましたが、作品数は少ないようですね。
今後、大きく伸びるのでしょうか。


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三並 夏

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『ちょいな人々』
- 2018/06/04(Mon) -
荻原浩 『ちょいな人々』(文春文庫)、読了。

短編集です。
荻原作品のユーモアセンスは好きですが、
時々、軽すぎるように思えてしまうことがあります。
本作はどちらかというと軽すぎ側でした。

冒頭の表題作は、勤務先の社長が、急遽カジュアルフライデーを言い出したことから
カタブツの社風の会社が、ファッションの渦に巻き込まれていくというドタバタ劇。
そもそも主人公の中年オヤジが、冴えないのに自意識過剰というか、
勘違い系だったので共感できず。
かと言って、彼が勘違いした新人女子社員の言動の方も
かなり狙ってやっている節があり、共感できず。
この2人の追いつ追われつを笑う作品なのでしょうけれど、
オジサンの勘違い以外の風刺になっていないような。

隣家との庭木や猫の侵入問題を扱ったり、
占い師なりたての男の生活費を稼ぐための奮闘記だったり、
いじめ電話相談室の職員を描いたお仕事小説だったり、
どれもテーマは面白いと思うのですが、味付けがなんとも軽くて・・・・・。
ドタバタコメディで終わってしまうのが残念でした。

もう少し、社会問題として深掘りしてくれたら面白いのにな。
問題の掘り返し方がちょいな感じでした(苦笑)。


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荻原 浩

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『この国のかたち 一』
- 2018/06/02(Sat) -
司馬遼太郎 『この国のかたち 一』(文春文庫)、通読。

司馬遼太郎氏による日本人論。
第一巻が100円だったので試しに買ってみました。

「司馬史観」と呼ばれていることは知っていましたが、
その内容までは詳しくは理解していません。
ただ、小説の端々から垣間見える思想のニオイからすると、
私には相容れないもののようだな・・・・・という予想はしていましたが。

冒頭の1行、

日本人は、いつも思想はそとからくるものだとおもっている。


確かに世界に影響を与える思想というものは、出てこなかったかもしれません。
しかし、それは、地理的な日本の位置、世界史の中に置かれた日本の位置のために
仕方がなかった部分も大きいように思います。

一方で、ザビエルやらオールコックやら来日した人物たちが
ヨーロッパに向けて日本人の暮らしや生き方を肯定的に評価するレポートを
しきりに送っています。

それらのことを思い合わせると、日本人というのは、至って実務家気質に富んでいるのかなと。
日常の暮らしにおける礼節やモラル、勤勉な態度など、性質的な土台があり、
その結果、日本という国が途絶えることなく古来より維持されてきたということが
言えると思います。

最たる例として、万世一系の天皇家の存在です。
天皇を頂点に置いて世の安定を図り、実務は将軍が幕府を開いて面倒を見、
庶民はその下で、飢饉などに苦労することはあっても生活が続けられてきて、
その安定した生活のおかげで教育などにも力を入れることができた。
時に悪政を行う人物が登場しても、大きな体制の中での自浄作用により取り除かれる。
これは、素晴らしい仕組みなのではないでしょうか。

天皇制そのものの評価は私にはできませんが、
天皇制の下で、安定した社会を継続させてきた日本人というものは
凄いのではないかなと思っています。

そして、日本人の特徴は、その仕組みを他国に押し付けなかった、
つまり思想化して国外の人々に強制することをしなかったということではないでしょうか。
(日清戦争~第二次世界大戦の時代を除く、細かく見れば蝦夷や琉球への対応も除く)
外に向かって自らをアピール(特に宗教的・思想的目的での海外展開)しないという態度が
結果的に、ヨーロッパから見ると思想がない国に見えたのではないでしょうか。

逆に言うと、日清戦争~第二次世界大戦の外に打って出た時代は、
「なぜ侵攻するのか」という理屈付けが必要ですから
ある種の思想を持っていたということになるのではないでしょうか。
ただ、特に第二次世界大戦においては、その思想の内容は幼稚だったと思いますが。
蝦夷や琉球に関しても、防衛の目的や経済的な目的以上の
思想的なものは見られないような気がします。

本作を読んでみて、自虐史観とまでは言いませんが、
なんだか、日本の歴史というか、日本人が積み重ねてきた日々の暮らしを
否定的な見解で描いているように思えてしまってなりませんでした。
まぁ、藤堂高虎さんを否定的に描写した著者という点で、
私が司馬遼太郎という人物に偏見の目を持ってしまっている可能性も高いですが(苦笑)。

前半1/3はそれなりの姿勢で読みましたが、後半は飛ばし読みになってしまいました。

世の中の経営者に影響力を持っている(持っていた)著者が
このような後ろ向きな日本人論を展開していたことの影響力は
いかほどだったのでしょうかね。


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『萩・津和野・山口殺人ライン』
- 2018/06/01(Fri) -
西村京太郎 『萩・津和野・山口殺人ライン』(徳間ノベルズ)、読了。

何だか仕事が異様な立て混み具合で、
バタバタした日々を送っています。
というわけで、本を読む時間が寝る前ぐらいしかなく・・・・・。
本作ならパパっと読めるかな?と思って手に取ったのに、
結局、3日ぐらいかかってしまいました。

そういう、邪念が入った状態で選本したせいか、内容は全然ノレず・・・・でした。

とある殺人事件で、
犯人が持っていた6名の名前が載ったリスト。
その先頭に書かれていた人物が殺され、犯人の服役後に、2人目が殺された!

・・・・・・って、なんで最初の捜査の時に6名をしっかり確認しないのよ!?
この事件に関しては、この疑問が全てでした。
警察の力を持ってすれば、戸籍で検索をかけるローラー作戦で絞り込めるでしょうに。

しかも、この6名が関与して法人組織まで作ってたというのですから、
なぜ当時、他の5人が「どこの誰か分からない」という結論で捜査が終わっていたのか意味不明。

そして、服役後に起きる事件に関しても、
ただ1人ずつ殺されていくだけで、そこにはトリックも人間描写もなく、
ただただ人が死んでいくだけです。

高杉晋作について書きたかったのでしょうけれど、
こんな事件とセットでは、全然、晋作の魅力が伝わってきませんでした。


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『モノレールねこ』
- 2018/05/29(Tue) -
加納朋子 『モノレールねこ』(文春文庫)、読了。

タイトルの「モノレールねこ」って一体ナニ?と思って読んでいったら、
塀の上にネコが座っている様を描写した呼び方だそうで、
納得(笑)。

その太々しい野良猫が媒介する顔も知らない小学生同士の文通。
1行ずつ、一言ずつのやりとりですが、ツッコミ側のセンスが光る
面白いやり取りです。
そして10年後・・・・・。
分かりやすい展開でしたが、爽やかなお話でした。

続く短編は犬の話。
こりゃ動物シリーズか?と思いきや、だんだん重たい雰囲気になっていきます。
母娘の拗れた関係の話って、気分が沈み込むことが多いのですが、
でも、あらゆる人間関係の中で一番複雑な関係のような気がしていて、
興味深く読んでしまいます。

物語の最後は、明るい未来を想起させるような感じで終わりましたが、
このヒステリックな母親が、そう簡単に大人しくなるのだろうかと
やや疑いの目で見てしまいました。
でも、娘さんからの視線が変わっただけでも、大きな変化にはなりそうですね。

で、次の動物はと言うと、「アンクル」、つまり叔父さん。
事故で家族を一瞬で失い、たまたま留守番をしていた女子中学生と
家に居候している無職の叔父との2人きりの生活がスタートします。

本当に、何もできない叔父さんなのですが、
女子中学生が大人な考えを持っているおかげか、
意外と、良いコンビなんじゃないの?という目で見てしまえます。
この短編集の中で、一番好きなお話だったかも。

その後、いくつかの短編が続きますが、
途中から、各短編の方向性のバラバラ感が気になってきてしまいました。
あと、前半の作品に感じた作者の執念みたいなものが
後半の作品になると薄れてきたような・・・・・・私が読み疲れたのかなぁ。

途中までは結構のめりこんで読んでいたのに
読後感はイマイチすかっとしない残念さがありました。


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『ハロワ!』
- 2018/05/28(Mon) -
久保寺健彦 『ハロワ!』(集英社文庫)、読了。

ハローワークを舞台にしたお仕事小説。
足を踏み入れたことがない世界なので、興味津々で読んでみました。

まず驚いたのは、就職活動というよりも、窓口の人と会話をしたいというだけで
毎日通ってくる人がいるという事実。
無職という状況に追い詰められて、精神が不安定になってしまうのでしょうか。
それとも、寂しい人が多いのかな。

主人公は新人相談員ということで、
先輩がいろいろ指導していく様子が描かれていますが、
お仕事小説ならではのノウハウ公開が面白かったです。

そして、求職者たちが採用面接で落とされる理由というのも、
なるほどなーで勉強になりました。
人事担当者がどんなところに着目しているのかとか、
どんなところに引っ掛かりを覚えるのかとか。

一方で、途中から入ってくる恋愛要素は邪魔だったなと(苦笑)。
同じハロワに勤める人妻と危ない関係になるのですが、
それがハロワの仕事のエピソードと深く絡んでくるわけではなく
何のために導入されたのか分かりませんでした。
しかも、変なところで踏みとどまる理由も良く分からず。

お仕事小説として貫いてほしかったなという感じです。


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『ふじの生涯 藤堂高虎物語』
- 2018/05/27(Sun) -
七里亀之助 『ふじの生涯 藤堂高虎物語』(夕刊新伊勢新聞社)、読了。

祖父の本棚から。
地元紙に連載されたものを一冊にまとめた作品です。

著者は地元の郷土史家ということで、
調べる方はベテランでも、小説としての文章力はどうかなぁ?と半信半疑でしたが、
冒頭からぐいぐい引き込まれる文章で、一気読みでした。

地元贔屓ということで、かなり高虎さん格好良く書かれていますが、
少年期は、かなり問題児だったみたいですね。
最初の任務先でも同僚を切り殺しちゃってるみたいですし。

でも、いろんな領主に仕えていくうちに、
武士としての心構えが固まっていき、忠誠を誓うという姿勢が
身についてきたのかなと思います。

そして、豊臣秀長、徳川家康という人物に会い、
天下取りの道のりを支えるという自分の役割に気づいたというか、
覚悟を決めた感じが良く分かりました。

藤堂高虎という人は、
言葉が熱いだけでなく、行動が熱いところもあり、
周囲の人に本当に信頼される人物だったんだろうなと思います。
郷土の英雄として誇るべき人ですね。

これまで何冊か高虎さんの本を読みましたが、
一番面白かったです。


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『コンフィデンスマンJP 第6話』
- 2018/05/25(Fri) -
『コンフィデンスマンJP 第6話』

内村さんがゲスト出演するということで、その回だけ見てみました。
ネットニュース等を見ていると、長澤まさみさんのイッちゃってる演技とか
古沢良太さんの脚本とかが話題になっているようで、
コメディとしてハマれば面白いんだろうな・・・・と思いつつ、時間がないので6話だけ。

地方創生を謳い文句に乗り込んできては
当初の計画を頓挫させ、産廃処理場建設などに計画変更させることで
暴利を貪っているという悪徳コンサルタントが内村さんの役どころ。
悪役、久しぶりですね~。
内村さんの演技は、イイ人より、悪役の方がハマってると思います。

悪役コンサルタントをコテンパンにやっつけるのかと思いきや、
意外にも父親との過去のエピソードが重たくて、
極悪非道というよりも哀れなオジサンにしか見えず、ちょっと残念。
もっと「悪徳業者 vs 詐欺師」的な展開を期待していただけに、拍子抜け。

今、自分が田舎に住んでいるため、
地方創生とかの話題は、直接自分の身に降りかかってくる問題ですが、
特産品を売る施設が正義なわけじゃないですよ・・・・くだらない施設や商品も多いですし。
ダー子さんの言うように、産廃処理施設は世の中にとって必要な施設なんですよ。
キレイゴトばかり言う人が集まってくると、正直、鬱陶しいなと思います。
土地を安く買い上げるために村おこし的な話を持ち掛けて入り込んでくるというのは
悪徳業者らしいところですが、必要なものは必要な場所に作るというのは
真面目に議論すべきテーマだと思います。

と、堅苦しいことを書いてしまいましたが、
今作は、スカッと感がなかったのは残念。
コメディタッチの振りきれ方からすると、普段はもっと、悪人をコテンパンに的なストーリーなのでは
ないかと推測するのですが、今回は、尻切れトンボな感じでしたね。
悪徳コンサルが、悪徳を捨てて夢を追ってしまうというのも何だかなーでしたが、
そもそもボクちゃんの計画というか発想がお粗末すぎませんかね。
余所者が「田舎はこうあるべき」というものを押し付けて失敗する典型ですね。
最後のラーメン屋のエピソードが、逆にスカッとした感じも(苦笑)。

内村さんは、セリフが少なめでしたが、
表情で見せるシーンが多くて、そこが結構いけてたように思いました。
そういう意味では、はまり役ということでしょうかね。
無理して悪徳っぷりを背伸びしてるような感じや、その背伸びに気づきながら押し隠そうとする
心の葛藤みたいなものが上手く表現されていたように思いました。
私的に、内村さんの演技は、上手い!と思うときと、コントじゃないんだから・・・・と思っちゃうときと
結構、両極端な感想を持ってしまうのですが、今回は素直に上手いなあと思いました。

長澤まさみさんの演技は、実は、ほとんど見たことがなく、Blogを辿っても、
『ボクたちの交換日記』の脇役と、『SING』の声の出演ぐらいです。
『交換日記』では、内村監督が興奮してるほどには長澤さんの良さが
あまり作品からは伝わってこなかったのですが、
『SING』では、声優も違和感なくこなしてて凄い!と思いました。
今回、主演ドラマを見て、この吹っ切れ方は凄いわ・・・・とビックリ。
是非、コントで共演してほしいです。(『LIFE!』では共演してるのかな?見れてないけど)

一方で気になったのは、今回の隠れ主役のような東出さんの演技。
長澤さんと小日向さんの凄い演技に挟まれて、なんだか学芸会みたいでした。
最初、これも演出かな?と思って見ていたのですが、最後まであの調子だったので、
きっと違いますよね(苦笑)。
ちょっとミスキャストな気がしましたが、あの違和感が作品の味付けなんでしょうかね?


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『超高速!参勤交代リターンズ』
- 2018/05/24(Thu) -
『超高速!参勤交代リターンズ』(講談社文庫)、読了。

『超高速!参勤交代』の続編。
「リターンズ」の言葉通り、今度は牛久から湯長谷(磐城)まで
2日間で帰れという、さらに厳しい命令が下ります。

ドタバタコメディ感が増して、チャンバラエンタメも大増量。
映画作品の影響を大いに受けた続編となっています。

悪役である江戸幕府老中の権力が
非現実的なまでに大きくなり、かつ行政権から逸脱したものとなっており、
しかも判断力が怒りと興奮のあまりめちゃめちゃとなってしまっており、
そこは興ざめでした。
せめて、冷徹な知恵者であって欲しかったなと。

2日間で帰るという行程の方も、
あまり知恵で切り抜けたというより、ラッキーの積み重ねだったような。
ま、2日間では、ろくな知恵を出している暇もないでしょうけれど。

パワーダウンを感じた続編でした。


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