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柳亭こみちネタおろしの会
- 2013/09/23(Mon) -
さて、芝の増上寺から新宿へと展開してまして、
柳亭こみちさんの勉強会を覗いてきました。

今まで、火曜会で何度か噺を聞いていますが、
こみちさん自身の会は、これが初めてです。

というか、結婚、出産、ようやく最近復帰されたということを、一昨日知りました(爆)。
しばらく見ていない間に、なんだかいろいろ巻き起こっていたようです。

さてさて、場所は、お初の道楽亭。
あんまり足を踏み入れたことのない地域だったので、ややまごついてしまいました。

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今日は20人ぐらいの入りでしょうか。
定員50名の会場ということでしたが、そんなに人が入る広さがあるのか
不思議に思ってしまいました。

最初はネタおろしで、「ぞろぞろ」。
上方落語の噺だそうですが、江戸っ子口調でやっても面白いですね。
最初、出雲での神様の話をするのかと思わせて、
江戸の小さな町の話にしてしまう強引さも意外と好きかも。

続いて「黄金の大黒」。こみちさんのこの噺を聞くのは2回目ですが、
やっぱり金ちゃんの演技が、何とも言えない味を出してるんですよねぇ。
こみちさんは、とても小ワザの効いた、器用な噺家さんだと思ってます。
キャラクターの作り方や、演じ分けが、非常に分かり易く伝わってきます。

仲入り後は、「宮戸川」。
軽快に話は進んでいき、いよいよ艶っぽい!となってきたところで、突然のサゲ(爆)。
後で調べたら、前半後半に分かれていて、通常は前半でブッツリと切って
終わらせてしまうようですね。
噺が長いだけでなく、後半のストーリーが、結構しんどいもののようで・・・・。
前にも一度聞いているようなのですが、どうやってブッツリ切ったのか
その台詞を覚えていなくて勿体ない!

というわけで、3席楽しませてもらいましたが、
こみち節の効いた噺っぷりに浸れる1時間半でした。
今後のこみちさんも、しっかりと追っていかなければ!

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今日はこの後、神保町に戻って古本探索。
非常に充実した一日となりました。

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『三遊亭天どん真打昇進披露特別公演』
- 2013/09/01(Sun) -
さて、前回行った火曜会で購入した真打ち昇進公演チケット。
13時開演なのに、昨日遊び過ぎて、起きたら11時半を過ぎているという大失態!
朝ごはん抜きで落語を聞く羽目に(苦笑)。

無事に開演前に着いて良かったですが、
息を整える間もなく開口一番になっちゃいました。
古今亭駒次さんの「お世継狂騒曲」ですが、天皇家の男児誕生をネタにするという
かなりキワドイ噺でしたが、会場は大ウケ、私もこの手の問題作好きですわ(笑)
前座の時に作った噺と聞き、駒次さん、要チェックです。
「天どんさんの会を見に来ると他の人が気になる」法則、今回も発動です(爆)。

続いて、春風亭百栄師匠の「船越くん」。
天どんさんとの前座時代の思い出話を語って、良い雰囲気にしんみりしてたら
こんなバカバカしい噺を繰り出してくるんですから!
平穏な日常にトラブルをでっち上げて、周りを巻き込む船越くん(笑)。
2時間ドラマの世界観が、どんなに独特なものなのか、良く分かりました。

芸協からは、春風亭昇太理事が(笑)。
真打昇進披露には、相互の協会からお祝いに人を派遣するものなんですね。
この手の会に来るのは初めてなので、いろいろ興味深かったです。
まくらでは、百栄師匠をネタに「三ノ輪」の連呼(爆)。
地元・静岡のバカを紹介したり、かなり毒っ気のある内容でした。でも、こういうの好き。
噺は「マサコ」。怪談もののネタでしたが、話の構成・テンポとも上手いですねぇ。
芸協の噺家さんまで手を広げると大変かと思い、控えていたのですが、
やっぱり面白い人は見ないと損ですね!

仲入り前に、三遊亭圓丈師匠の登場ですが、この方まで「三ノ輪」って(笑)。
落語会は、こういうネタの連続性も醍醐味の一つですね。
そう言えば、「真打ちになったら、天どんさん、どんな名前になるんだろう?」と
思っていたのに、まさかの天どん続行!その裏話も聞かせていただきました。
噺は「悲しみは埼玉へ向けて」。聞いてみたかったんですよー。
落語というより、漫談的な要素が強いのですが、情緒あふれる繰り返しのブリッジが
初演当時は斬新だったのではないかと想像します。
高座では、東上線沿線のお客様もいるだろうに、北千住から埼玉、群馬、栃木までを
とことんバカにした噺をやってしまう勇気とブラックさ、好きですわー。

仲入り後は、口上。
歌舞伎の世界の口上のシーンはテレビなどで見た覚えがありますが、
落語の方は、初めて。笑い優先ということで、非常にくだけた雰囲気です。
ま、噺家がしゃちほこばっても仕方がないので、こういう文化なのでしょうね。
それぞれの口上が、ちょっとした大喜利のようでもあり、面白かったです。

続いて、林家彦いち師匠で「掛け声指南」。
まくらで、出身の国士舘大学の人々を散々いじってました(笑)。
募金活動の話とか、相当ブラック。
噺では、タイ人の青年が主人公。もう、この時点で落語として可笑しい。
言葉の壁や勘違いを扱っているのですが、いろんなドタバタが
最後に収斂していくという基本的な構成です。なんか安定感。

最後に、主役の三遊亭天どんさんによるメインイベント。
登場してのいきなり愚痴っぽい語りに、天どんさんらしいと思うとともに、
真打昇進が決まっても、やっぱりどこか不安定な感じを残す独特な空気。
本日見た人の中で、一番、頼りなさげですわ(爆)。
あと、白鳥師匠、昼から来てたんだったら、見たかったわー。
夜の部はチケットが売り切れちゃってたんですよねー。
噺は「カベ抜け」。天どんさんのサイトで見て、気になっていた噺です。
間違って出てきた幽霊となぜか同棲してしまう男の話(笑)。
天どんさんらしい無気力な男が主人公なのですが、
なかなか良い人なんですよ。出来の悪い幽霊を教育してあげたりして。
その結果、「新婚かーーーーっ!」という展開になるのですが、
このくだり、最高でした。天どんさんの緩急の付け方の好きなところです。
ただ、主人公のキャラクター的にゆるりと演じることの多い天どんさんは、
どうしても、パワフルな噺家さんと同じ高座に出ると、
印象が薄くなってしまうという弱みがあると、私は思っています。
なので、天どんさんの会なのに、天どんさん以外の人に印象が残ってしまうという(苦笑)。
ま、でも、「まったり!」の掛け声がかかった高座でしたから、これが正解なのかも(笑)。

この会は、全編通して、かなりブラックなネタ、
人によっては「差別だ!」「人権侵害だ!」「不敬罪だ!」と起りそうなネタも多々あったのですが、
お笑いって、もともと差別的な要素を含んでるじゃないですか。
人間の汚い部分や悪い部分も含めて笑ってしまうというか。
そういう洒落や冗談が通じる人たちと共有している空間って、なんだか落ち着きます。
変な気を遣わなくて済むというか、大人な空間というか。
今日は、そういう点も含めて、お笑いっていいな、笑いが分かる人っていいなと、
なんだか変なところで幸せな気分になれた一日でした(爆)。


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らくごカフェに火曜会
- 2013/08/06(Tue) -
「天どんさんも、ついに真打ちかぁ」なんて思っていたのですが、
今日の火曜会が天どんさんの当番の日と知り、仕事を早めに切り上げて行ってきました。
お相手は柳亭市弥さんです。

まずは市弥さんの「真田小僧」。
まくらがラグビーの話だったのですが、ほぼ女性という客層で
ラグビー話は厳しいでしょうに・・・。
敢えてその話を振っているという体にしてましたが、あんまり活かされてなかったような。
で、ふわふわしたままネタに入りましたが、空気ができてなくてイマイチでした。

続いて登場した天どんさんは、当然、その前の席を茶化しますが、
真打ち昇進が嬉しいんでしょうね、まくらの端々で触れてました(笑)。
ネタは「堀之内」。粗忽者を演じさせたら活き活きしますよね、この人。
そして、天どんさんは「ネコ」が好き(笑)。
独演会に行った時も、やたらネコ押しだった記憶があります。
本日一番面白かったかな。

仲入り前に市弥さんがもう一席。「ちはやふる」でした。
文左衛門師匠の「ちはやふる」を何度も聞いているので、
私の中では文左衛門版がスタンダードになってしまっているのですが、
きっと、それは大きな間違いのはず(爆)。
演じる人によって印象が違うのは当然ですが、
台本も結構違うんですね。

トリは天どんさんで「唐茄子屋政談」。
実は、一度独演会で聞いているのですが、全然印象に残っておらず(失礼!)。
新鮮な気持ちで聞けました。
というか、どこかで聞いたような気が・・・と帰ってから調べたら・・・という始末。
あんまり人情話は、私の好みではないため、印象に残らないのかと。
なんとか天どんさんらしさを!ということで、ギャグを入れてはいますが、
後半のしんみりした流れは、やっぱり苦手でした。

というわけで、結局、真打ち昇進公演のチケットを買ってしまったとさ。


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新宿末広亭 4月下席 夜の部
- 2013/04/28(Sun) -
新宿で2時間ほど時間が空いちゃったので、
久々に末広亭に行ってきました。
GWで他の営業があるのか、残念ながら一之輔師匠と円丈師匠は代演でした。


入船亭扇治師匠の落語の終わりから聞き、続いては太神楽の翁家勝丸さん。
結構、ボトボトとモノを落としております(苦笑)。
途中で、「もしや、これはネタで落としてるのかも!?」と疑ったのですが、
最後まで見て、やっぱり技術が伴ってないのだと思いました。
ま、それをカバーできる話術があったので、面白かったですが。

林家錦平師匠は、「片棒」。
なんだか、慌てて詰めまくったような印象でした。

桂才賀師匠は、上野のお爺ちゃん・お婆ちゃんをぶった切る漫談。
まー、相当毒を吐いてますが、この方『笑点』に出てた時代があったんですね。
テレビで流せないようなネタだったのですが・・・・。
でも、本日、一番面白かったです。

続いて、紙切りの林家二楽師匠。
わたくし、イロモノの中では紙切りが一番好きかも。
お客さんから出たお題は「権助魚」。
今日、このネタが演じられたそうですが、残念ながら私は見られず。
これまでにも見たことがないネタなので、話の内容は分かりませんでしたが、
でも、切られた作品はキレイでした。

金原亭馬の助師匠は、百面相というモノマネ芸。
こういう芸があることを初めて知りました。
小道具を巧みに使うところに伝統を感じました。

中入り前は、三遊亭歌司師匠だったかな・・・・
今日はメモを取らずに見てたので、噺も忘れちゃいました。

てなわけで、ここで退席いたしました。


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僕のらくご道
- 2012/06/10(Sun) -
『第16回僕のらくご道』

気づけば1年半ぶりとなってしまってました。
ゲストが白鳥師ということもあり、行ってまいりました。

まずは天どんさんの創作落語で「ビデオ屋」。
十年以上も疎遠になっていた兄妹がレンタルビデオ店の客と店員として出会うというもの。
AVを借りようとしているときに・・・(苦笑)。
前半の流れはテンポがよくて面白かったのですが、
後半の店長が出てくるあたりから、なんだかやっつけ感が出てきて、
最後スカッと終わることができずに、もやもや。

続いては、ゲストの三遊亭白鳥師匠。
離島でキャンプをしていたとかで、顔が日焼けで真っ赤(笑)。
島の居酒屋での八五郎が魔法使いになってしまう話など、くだらな過ぎ(爆)。
噺は、天どんさんが北とぴあ落語会で優勝したときの「火焔太鼓」。
もの凄いテンポでガンガン噺が進んでいくので、笑い止ることができませんでした。
お殿様の描写とか、最高です。この方は、やっぱり凄い!

仲入り前に、もう一席、天どんさんの新作。
その前に、白鳥師の話を受けて北とぴあ落語会の舞台裏を紹介しますが、
その内容が結構ダークで辛らつだったため、会場がやや引き気味(苦笑)。
そこに、なんと同じ建物でやっていた「太鼓教室」のどんどこどんどこの音が
ホールに伝わってくるというハプニング(笑)。良い感じに会場の空気が和らぎました。
噺は占い師同士がお互いの近い未来を占いし合うというもの。
途中で、占い師の片割れの素性は推察で来てしまうのですが、
その結末に辿り着くまでの出来事が、意外と小ぶりなものばかり。
ややヤマに欠けるか・・・・。

仲入り後は、玉々丈さん。
まくらで、圓丈師匠による「好きな弟子ランキング」なんて話を披露(笑)。
確かに、天どんさんよりは、玉々丈さんの方が気に入られてそう(爆)。
噺は、初めて創作落語を聞かせてもらえました。
八百屋お七をモチーフにした作品ですが、Blogなどを上手く取り込んで、
面白い作品に仕上がってました。玉々丈さんのハキハキとした声、好きなんですよね~。
他の創作落語も聞いてみたいです。
そういえば、玉々丈さん、「つまんないBlog」(本人談)をされているそうです。

最後は、天どんさんで、古典のネタおろし「付き馬」。
最初、吉原の制度の説明が続いてしまうのは止むなしとして、
本筋に入ったら、結構、安定した話しぶりだったと思います。
浅草観光のくだりで、結構、いろんなネタを盛り込んでましたしね。
客側のキャラを広げてましたが、店員側のキャラを広げても
面白くなるかな?と感じられる噺でした。

今日は、ちょっと間合いの取り方が性急過ぎるように感じてしまいました。


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箱の中の文左衛門
- 2012/01/29(Sun) -
『箱の中の文左衛門』

らくごカフェに、1年半ぶりにお邪魔してきました。
橘家文左衛門師匠の会です。
寄席意外でお目にかかるのは、初めて。

まずは、「天災」から。
短気な八五郎が、ご隠居に勧められてやってきたのは、紅羅坊奈丸先生のお宅。
・・・噺を聞いてて、「しんがく」?、「『神学』じゃないよねぇ?」と、理解できてなかったのですが、
「心学」なんですね!石田梅岩先生だ。納得。
八五郎のすっとぼけた短気っぷりが面白かったです。
原っぱに木が一本ぐらいあったっていいじゃねぇか!(笑)

続いて、ゲストの月亭遊方師匠。
どなたがゲストなのかろくに調べずに今日は参加してたのですが(苦笑)、
異色なパワーに圧倒されました。
ロック音楽が大好きということで、羽織はヘビ柄、高座にギター、そして噺ももちろんロック!
「いとしのレイラ」は、一目惚れした女の子の好みに合わせて、
フォークソングバンドが、ロックバンドに変身しようとするお話。
いまどきフォークソングって(爆)。
まくらが上手く利いてて、ドカンドカン笑いが来てました。楽しかった!

トリは、文左衛門師匠で「竹の水仙」。
「左甚五郎」の噺はたくさんあるんですね。
この噺では、「養子の」旅籠主人と、甚五郎とのやりとりが面白かったです。
テンポよく、とんとんと進む会話は、気持ちよく笑えますね。
他の甚五郎噺も聞いてみたくなりました。


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池袋演芸場 7月中席 昼の部
- 2011/07/17(Sun) -
3連休の中日は特に予定を立てていなかったのですが、
川柳師匠がトリを務めていると知り、池袋演芸場へ向かいました。

急に決めていったので、昼の部の頭には間に合わず、
ちょうど、柳家小せん師匠が高座に上がるところから入れました。
小せん師匠と言われてもピンと来ませんでしたが、お顔を拝見したら鈴々舎わか馬さん
真打に昇進されてから初めて聞きましたが、
「金明竹」の上方言葉のリズムがとても気持ちよいんです。お見事!

続いて、橘家圓太郎師匠で、「浮世床」。
かな文字を学んで、なんとか字が読めるようになった男が
四苦八苦して『太閤記』を皆に読んで上げるという噺ですが、
とにかく四苦八苦ぶりの表現が面白かったです。
池袋の小さめの箱だからこそできる顔芸ですね。

すず風にゃん子・金魚師匠は、出端の掴みがイマイチ乗れない感じでしたが、
後半の畳み掛けが凄かったです。舞台を縦横無尽に走り回って
時には舞台から落ちそうになりながらのネタでした。

柳家はん治師匠は、『まんが日本昔ばなし』を思い起こさせるような
ちょっと力を抜いた話し方で、今日の舞台に緩急がつく、良い味になってました。
まくらの新幹線でのアクシデントも、その訥々とした語り口とのギャップが面白く、
「生簀の鯛」も面白かったです。三枝師匠が作った噺なんですね。

そして、本日の目当て①三遊亭圓丈師匠です。
天どんさんで落語の世界にはまってしまった自分としては、
是非とも見ておかなければいけない噺家さんです。
まくらは、昔の池袋演芸場をネタにしたもの。
昔の姿を知らなくても、爆笑できました。さすがです。
そして噺は「がまの油」。笑々なんかのエピソードも入れて、今風に仕上がってます。
声がめちゃくちゃ出ていることにも驚きました。一流はやっぱり凄い。

続いて、ダーク広和さんが出番までに来ていないというトラブルのため、
急遽、次の林家正蔵師匠が上がることに。
そのドタバタをネタにした掴みは面白かったのですが、噺のほうはイマイチ。
「ねずみ」でしたが、どうも私は、正蔵師匠の演じ分けに難癖を付けたくなってしまいます(苦笑)。

仲入り前は、ダーク広和さんの登場。万雷の拍手で登場(笑)。
明治や大正のころから続くという手品ですが、
ネタ自体は地味なものを、話術と、一捻りの演出で面白く見せてくれます。

仲入り後は、お目当て②桃月庵白酒師匠。
池袋演芸場に来ているカップルをからかいつつ入る「短命」は、
同じ流れで前にも聴いたことがあるにも関わらず、やっぱり笑えてしまいます。
なんと言うか、噺の活きの良さを常に感じさせてくれる噺家さんです。

続いて、柳家小満ん師匠で「夢の酒」。
ちょっと噺として迫力不足な印象でした。残念。

林家正楽師匠の紙切りは、いつも見ていて楽しいです。
出来上がる作品の素晴らしさもそうなんですが、
もう一つの見所は、お題を出すお客さんとの呼吸。
一捻りあるお題を出すお客さんの側の芸も大事な要素だと思います。

トリは、川柳川柳師匠。お目当て③です。もちろん演目は「ガーコン」。
「待ってました!」との声がかかる中での登場とあって、会場もあったまり、川柳師匠の歌声も高らか。
今日は、今までに見た中で、一番声が出てました。80歳であの歌声はお見事!
合間合間に、小話的に世相も斬り、気持ちよく笑えました。
楽屋の圓丈師匠の様子をネタにしていましたが、
どんな演目にするか楽屋で真剣に悩む姿に、一流芸人を感じました。

小せん師匠のリズム感に始まり、川柳師匠の歌で締める。
気持ちの良い笑いを楽しめた一日でした。


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僕のらくご道
- 2011/02/19(Sat) -
『第12回 僕のらくご道』

なんだかんだで通ってしまっている天どんさんの独演会。
どうやら、出来/不出来の回が交互にやってくるようです(爆)。
ま、言い直せば、満を持しての回とチャレンジ精神にあふれる回が
交互にやってくるということでしょうか。
で、今回は後者の回でした。

掴みをしっかり行わないまま、最初の噺に慌ただしく入ってしまったような感じで
変なバタバタ感がありました。最後までそれが尾を引いていたような・・・。

まずは、天どんさんで「はじめての確定申告」。
これは聞きたかった天どんさんの創作落語。
確定申告のために税務署にやってきたおばさんが実は殺し屋だという、
天どんワールド炸裂な作品。面白かったです。
でも、時間の都合でか、多分、短いバージョンだと思われ。
フルで聞いてみたいなぁ。

続いては、ゲストの春風亭百栄師匠。
本日は鈴本夜の部のトリがあるというので、余力を残して(笑)の「弟子の強飯」。
やっぱり百栄師匠は面白いわ。残念ながら圓生師匠のモノマネまでは
落語ツウではないので分かりませんでしたが、でも、雰囲気は楽しめました。
百栄流の噺の構成や時事ネタの折り込み方、緩急のつけ方が好きです。

そして、本日の問題作(笑)、「忘れっぽい人が冷蔵庫を開けまくる話」(仮称)。
ご本人も後で振り返ってましたが、冷蔵庫を開けすぎ。
それに尽きるような気がします。
入り方と締め方のループを先に思いついて、
その間の流れを後から作って、必要な時間の分だけ引き延ばしましたという印象。
この噺は生まれ変わることができるのでしょうか?
ある意味、楽しみでもあります。

休憩後は、三遊亭ぬう生さんの「紙屑屋」。
この噺は、紙屑の中から出てくる手紙や本の内容でいくらでも遊べそうで、
演じがいがありそうですね。
ぬう生さん自身、ノリノリな感じが伝わってきました。
『七人の侍』の件なんて、馬鹿馬鹿しい(笑)。
ところで、銀行主催の優良顧客向けイベントに
天どんさんなんて呼んでしまって大丈夫だったのでしょうか(爆)。

最後は、天どんさんで「品川心中」。
三遊派に伝わる大ネタだそうですね。
ただ、今日の天どんさんは、やっぱりメリハリがなかったような気が。
遊郭や当時の文化の説明を最初に入れなければ伝わらないということで
どうしても最初にアレコレ説明が入ってしまうので、
なかなか気持ちがノリにくいです。
でも、もともとの噺自体の評価としても、後半は陰気で面白くないという
辛辣なもののようですね。
それを敢えて演るのも、やっぱり今日はチャレンジングな回だから?


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鈴本演芸場 2月中席 夜の部
- 2011/02/12(Sat) -
桂雀々師匠の本を読んだら、無性に落語が聴きたくなりました。
てなわけで、久々の寄席に行ってまいりました。

着いたら、前座さんの噺がちょうど始まるところでした。
古今亭きょう介さんで「子ほめ」。
こっちも慌ただしい気持ちで席に着いたせいか、噺も慌ただしく感じました。
でも、声はよく出てました。

さて、最初は林家ひろ木さん。
「紀州」でしたが、その前振りの小話で徳川家十五代のお話をいろいろ。
思い出し思い出しな感じがして、聞いててハラハラしてしまいました。

続いて、すず風にゃん子・金魚師匠。
『スクール革命』のVTRで登場されてからずーっと気になってましたが、
やっと漫才を聞くことができました!
ゴリラのモノマネが生で見られて感激~。
でも、年金受給者ネタは、あくまでネタなんですね・・・信じてました。

落語に戻って三遊亭歌奴師匠の「宮戸川」。
この方のメリハリのある話しっぷり、好きなんです。
今回も、半七とお花さんのやりとりに加えて、
叔父・叔母のボケ具合も上手く絡み合って、面白かったです。

次は、古今亭菊志ん師匠で「金明竹」。
玉々丈さんの尾張バージョンを聞いたことがあったのですが、
上方バージョンは初めてです。滔々と捲くし立てるところが気持いいです。
そして、与太郎や女将さんのリアクションとの緩急の付け方が良かったです。

太神楽は、仙三郎社中。今までに見たことの無い芸が加わってました。
どれぐらい技のレパートリーがあるのかしら?

お目当てだった橘屋文左衛門師匠は、なんと声がガラガラ。
酒焼けだとご本人はネタにしてましたが、風邪ですかね?声も張れてなくて残念。
ネタは3度目の「ちはやふる」。そろそろ新しい噺を聞きたいと思いつつ、
でも、やっぱり、同じネタでも何度も笑えてしまいます。凄い力量。
そうか、竜田川は、八百長相撲だったのかー(笑)。

仲入り前は柳亭左龍師匠の「初天神」。
今まで見た左龍師匠のネタの中で、一番面白かったです。
こまっしゃくれたガキんちょの描写がお見事!
口調といい、表情といい、間の取り方といい、最高でした。

仲入り後は、粋曲で柳家小菊師匠。
「梅は咲いたか」を初めてしっかり聞けました。季節がら、良い歌ですね。

入船亭扇辰師匠は、「三方一両損」でしたが、なんと途中で切り上げる力技。
枕の内容からして狙ってのことなのですが、本題の噺のノリがイマイチだったため
なんだか尻切れトンボな感じに。

紙切りの林家正楽師匠では、まさかのお題「ラッセル車」(爆)。
私、下手したら、一生口にしないかもしれないこの単語が
紙切りのお題になるとは思いもよりませんでした。
こんな寒い日に寄席に来るようなお客さんは、やっぱり面白いなー。

トリは桃月庵白酒師匠。本日のお目当て②でございます。
上野界隈のお店の女性と男性客の乾いた関係をバッサリと斬って捨て(笑)、
噺は「お見立て」でした。
口調の妙や、訛りの妙、ぐっと差し込むキレの良い言葉、
それだけにとどまらず、動きでも笑わせてくれます。
スネをゴリゴリの件なんて、爆笑、爆笑。
いつもどおり、大笑いさせていただきました。


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僕のらくご道
- 2010/10/02(Sat) -
『第11回 僕のらくご道』

たまたまアクセスした天どんさんのサイトに開催のお知らせが出ていて、
一昨日、慌てて申し込みをしました。
なんでそんなに慌てたのか自分でもよく分からないのですが(笑)、
知ってしまったからには行っておかないといけないとでも思ったのでしょうか・・・。

さて、今回は、幕開き前からなんだかバタバタ感が。
ソデでごにょごにょ打ち合わせしているのが漏れ聞こえてるし(苦笑)。

いつもの、天どんさんの挨拶だか何だかよくわからないご機嫌伺いのあと、
まずは玉々丈さんで「金明竹」。
なんだか凄く声に張りがあって、二つ目さんになられると、
堂々とした演じっぷりになるんだなぁ・・・と感嘆。
名古屋弁で滔々と捲くし立てるくだりは、聞いていて気持ちが良いですね。
名古屋弁バージョンを作ったのが、円丈師匠だとか。
こうやって噺は進化していくんですね。

さて、本題の天どんさんは、まずは「手足」から。
こちらは、昨年の初演の時を見ているのですが、
大分、聞きやすい噺にスッキリと整理されてました。
初演の時から面白いと感じたのですが、スッキリしたおかげで畳みかける感じが
より強調されていて、しっかりと笑えました。
千手観音とか、くだらな過ぎ(笑)。
初演のオチはもう覚えていないのですが、今日はちゃんとオチてました(笑)。

続いて、新作で「落語家の息子の作文」(勝手に命名)。
うだつの上がらない落語家の息子(小4)が「僕のお父さん」という
作文を書くにあたって、父親の適当な助言を真に受けて書いてしまうというもの。
天どんさんって、スパイ好き??
でも、らしくって、私は、この世界観、好きです。
熱川バナナワニ園でワニと不倫(爆)。

仲入り前はゲストの入船亭扇辰師匠による「夢の酒」。
先日、扇遊師匠のバージョンを見ましたが、扇辰師匠は輪をかけて色っぽい。
おはな、女中、ご新造が三者三様に艶やかな立ち居振る舞いなんです。
この憑依っぷりは、素晴らしい。
本物の落語(天どんさん談)を見せていただきました(笑)。

仲入り後、最後は、天どんさんの古典で「お神酒徳利」。
江戸から神奈川、大阪へと展開していく長いお噺でしたね。
合間合間に、天どんさんが素に戻って「上手く演じられてるかな?」的なツッコミをいれる
くすぐりが入るのですが、ちょっとお客さんに媚び過ぎというか、
お客さんに頼っているような印象を受けました。今日の客席は温かかったですから。
あんまり壊さずに、締めて演じた方が、メリハリが出たのではないかと思います。
天どんさんご指摘の通り、なんだかオチがむにゃむにゃしてますが、
ま、これはこれで(笑)。

最後にちょっと不満を書きましたが、
創作落語は天どんさんらしさ爆発で、総括すると楽しめた会でした。
なーんてレビューを書いてると、巡り巡って天どんさんに伝わってしまうのかしら?(苦笑)



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