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『死神』
- 2008/12/30(Tue) -
篠田節子 『死神』(文春文庫)、読了。

初っ端、不思議体験の話から始まったので、
てっきりホラーものかと思いきや、社会福祉事務所のお話でした。

なんか、篠田作品はタイトルがしっくりこないことが多いです。

さて、ケースワーカーのお仕事というのは
存在は知っていてもその仕事ぶりを読んだのは初めてです。

気骨のある面々が揃っていて個性豊かな職場のようですが、
個々のケースワーカーの体験談に留まって
あまり横の連携が見られなかったのは残念でした。

でも、「社会福祉」という
政治家が口にするときれい事のように聞こえる世界が
どれだけ人間臭くてドロドロした現実なのかは、良くわかりました。


死神 (文春文庫)
死神 (文春文庫)篠田 節子

おすすめ平均
stars現代にも潜む問題
stars全体的に暗く、単調で飽きる。。
stars社会福祉を背景とする群像劇
stars波瀾万丈
stars4点だけどおすすめ

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『アクアリウム』
- 2008/12/07(Sun) -
篠田節子 『アクアリウム』(新潮文庫)、読了。

篠田作品2つ目です。
「サスペンス・ファンタジー」という紹介文だったので
「合わないかもなー」と思いつつも、
ダイビングが軸に置かれているようだったので、挑戦してみました。

結果、う~ん・・・・・。

ファンタジー世界にのめり込んでいく主人公に引いてしまいました(苦笑)。

というよりも、計画性が無く、情熱だけで突き進んでしまう主人公が
どうも性に合わないようです。
冷静さを欠いている人の行動って、
物語が盛り上がるよりも先に破綻しちゃうんですよね。

また、ダイビングも、海ではなく、山岳の地下水脈が舞台だったので、
よく知らない・・・というよりも苦手なジャンルでした。
淡水、閉塞感、暗闇、洞窟性生物、どれも「苦しみ」「過酷」に繋がっていくようで
読んでいてしんどかったです。
しかも、描写が結構グロテスク。

ただ、市民団体の本性のような部分を描いているのは
読んでいて面白かったです。


アクアリウム (新潮文庫)
アクアリウム (新潮文庫)篠田 節子

おすすめ平均
stars盛り下がり
starsこんな三面等価、成立たない!
stars不思議な雰囲気
stars自然環境の生と死
stars自然保護を叫ぶだけではない小説

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『女たちのジハード』
- 2008/01/15(Tue) -
篠田節子 『女たちのジハード』(集英社文庫)、読了。

分厚い本だったので、買ってからしばらく積読状態だったのですが、
目次を見たら短編連作集のような構成だったので、読んでみました。
思いの外スラスラ読めて面白かったです。

やはり、OL5人を中心に据えている話である以上、
「仕事」と「自分らしい生活」という主題が拮抗しているほど、面白く感じました。
「シャトレーヌ」「コースアウト」「扉を開けて」「ファーストクラスの客」あたり。
女性たちが、自分の仕事に対するプライドを見せたとき、
この作品の面白さが光っているように思いました。

一方、職場から離れた後の第二の人生への挑戦は、
私自身にまだ実感がない話のせいか、そこまで身近には感じられませんでした。

とにかく、働くこととは何か、爽やかに考えさせてくれる良い作品でした。

ところで、「ジハード」って言葉、
極端に政治的な意味をもつようになったのは本作が発表された後ですけれど、
作品のテイストとは少しズレが生じてしまってる気がして、残念です。


女たちのジハード (集英社文庫)
女たちのジハード (集英社文庫)篠田 節子

おすすめ平均
starsすばらしい
stars肩のこらない1冊
stars最高に楽しめました!
stars多彩な女性の一貫した結末
starsOLやりますか?それとも、

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