『クイーン』
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- 2008/08/06(Wed) -
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『クイーン』
これは面白かったです! ダイアナ妃の事故死から1週間という とっておきの舞台設定であることもさることながら、 そもそも英国王室の日々の様子を垣間見られたことに興味津津。 毎日毎日鹿狩り?? そして、これぞ英国コメディという皮肉のオンパレード。 英国王室の皆様、コメディセンスが◎?! エジンバラ公も王太后もきっついわー。 また、女王陛下の自由度にもびっくり。 女王陛下が一人で車を運転してるわ、 突如、台所にやってきて電話に出るわ、 首相のアドバイスを蹴散らすわ。 「君臨すれども統治せず」とは言えども、 統治者としての実権力を発揮しているように感じました。 王室にも様々な形態があるようです。 そして、本作では、とにかくトニー・ブレアが格好良く描かれています。 まぁ、当時のトニー旋風は、本当にこんなものだったような記憶がありますが、 それにしても本作ではヒーロー扱いです。 こうして、「ブレア&国民vs女王」というシンプルな対立構図になるのですが、 そこで女王が一方的な悪者にならないところが、 この映画の脚本・演出の凄いところであり、 ヘレン・ミレンの演技の素晴らしさであり、 そしてエリザベス2世という統治者の治世への信頼の厚さであると思います。 女王陛下の判断は遅く、また真意ではなかったようですが、 それを自分の義務と決断してからの立ち振る舞いは見事です。 日本もそうですが、1000年以上も続く王家の重みは、 なんだかんだ議論はありつつも、その国民の支えになっていると思います。 それにしても、ダイアナという女性の神秘性は凄まじいです。 生前の報道映像を使っているだけなのに、 画面から訴えかけてくるものに迫力を感じました。
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