『我らが隣人の犯罪』
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- 2008/05/26(Mon) -
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宮部みゆき 『我らが隣人の犯罪』(文春文庫)、読了。
絶賛している声をよく見かけるので、気になっていた作品です。 私の中では「宮部みゆき=社会派長編」という構図なので、 短篇集は「お時間つぶしのお供」ぐらいの気楽さで読んでます。 さて本作は、日常ミステリーと刑事事件との間を行ったり来たりする感じ。 私は、日常ミステリーの「サボテンの花」が一番面白かったです。 発表会のトリックは非常に典型的なマジックだったので、 読んでいてすぐにわかっちゃったのですが、 「コトの真相」の部分は、まさにマジカルなオチでした。 お見事! 一方、刑事事件のほうは、ちょっと現実味が薄いかなーと。 表題作については、いくら困った隣人を懲らしめるためとはいえ、 子供に詐欺の片棒を担がせる(しかも子供に片棒担ぎの認識ありの状況で)という 設定があんまり好きになれませんでした。 「祝・殺人」は、殺人事件そのものは、 そんな切っ掛けと動機で友人を殺せるものかいな?と思わなくもないのですが、 結婚式にまつわるアレコレを、式場スタッフの目線で語っている内容が 興味深くて面白かったです。 しかし、そろそろ宮部長編を読まないといけませんね。 気合いが足りずに積読状態なので・・・・・。
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