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『顔に降りかかる雨』
- 2008/05/22(Thu) -
桐野夏生 『顔に降りかかる雨』(講談社文庫)、読了。

桐野作品2作目です。
「ハードボイルド」と紹介される作品は
自分に合うもの合わないものが両極端に発生するので
若干の不安の元に読み進めたのですが、杞憂でした。

犯人は、あまり意外性のない結末に落ち着いたのですが、
そこに至るまでの過程が面白かったです。

ミロチャン、ヤクザな人たちを相手に、ある意味好き勝手し放題。
村善さんの七光なのでしょうか。
あんまり肉体的に痛い目には遭ってません。
精神的には過去を持ち出されるなどして痛められていますが、
なによりも成瀬や君島のような男たちが
部屋に泊まり込んで監視しているという環境が最も参るかも。
そこに耐えられてしまうという点では、
ミロチャン、女性としてリアリティに欠けるかもしれませんが、
「こういう女性もいるかもな」と思わせる筆力があります。

倒錯の世界については、目をそむけたくなる描写でしたが、
あれはバブルならではの世界だったのでしょうか?
それとも、今もアングラで生き続けているのかしら?


顔に降りかかる雨 (講談社文庫)
顔に降りかかる雨 (講談社文庫)桐野 夏生

おすすめ平均
stars親友の失踪の奇怪な謎に迫るスリルな展開
starsがっかり
stars鋭い人間観察。
stars小説の“今”
stars1993年第39回江戸川乱歩賞受賞作

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