『ファザーファッカー』
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- 2008/02/18(Mon) -
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内田春菊 『ファザーファッカー』(文春文庫)、読了。
タイトルからも裏表紙の紹介文からも 「養父と娘の性的関係」のドギツさが印象に残りますが、 そのような屈折した関係が生まれてしまうまでの過程をつぶさに描いており、 あまりに異常な親子関係(母親の立場も含め)でありながら、 なぜか、そうなってしまったことが納得されてしまうような 説得力のある物語になっています。 静子の 大人を見る視線、 妹・知恵を含め周りの子供たちを見る視線、 自分自身を見つめる視線、 どれもあまりに客観的で悲しい眼です。 内田春菊という人物を、キワモノのタレントさんとして捉えていたのですが、 この作品で認識を改めました。
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