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『バビロンに行きて歌え』
- 2008/02/02(Sat) -
池澤夏樹 『バビロンに行きて歌え』(新潮文庫)、読了。

前回読んだ池澤作品がファンタジー系だったので、
甘味の少ない硬派な作品にびっくりしました。

日本に密入国したレバノンのゲリラ兵士ターリク。
日本の地で密かに生活を始めるが、多くの優しい人々に出会う話。

ターリクを軸にしながらも、
各章の主人公にはターリクに影響を受けた人々が取り上げられていて、
連作短編集を読んでいるような面白さがありました。

一方で、身元がばれれば強制送還の身ということで、
さまざまな出来事から逃れるように移動していくターリクですが、
真正面から彼を裏切る人間が登場しなかったのは
救いのような、物足りなさのような。

後半は、ロックに目覚めたターリクが成功していく物語となっていますが、
偽造パスポートが入手できたら、身を潜めんでもいいのか?と若干の疑問。

ま、ひとつのハッピーエンドかな。


バビロンに行きて歌え (新潮文庫)
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