『結婚詐欺師』
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- 2007/11/24(Sat) -
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乃南アサ 『結婚詐欺師』(新潮文庫)、読了。
WOWOWのドラマを観てから早速読み始めました。 普段は、ドラマ化・映画化されていても本で読むことを優先するので、 本も映像も両方体験するということはあまりやったことがありません。 映像で見てしまっているので、登場人物たちがイメージしやすいという反面、 橋口はちょっと身体的特徴の設定が異なるため、 そのギャップに戸惑いながら読みました。 ドラマでは、2時間の枠に収めるために、やはり設定をいじったことがわかりましたが、 無理やり感は無く、ドラマ化のための納得のいく変更でしたので、 原作を読んでいてがっかりすることはありませんでした。 むしろ、キーポイントとなる台詞は、原作の言い回しをそのままドラマでの使用していて 原作を大事にした脚本だったことがわかり、良質さを再認識しました。 また、詐欺事件捜査の手順が、原作ではしっかりと説明されていたので、 ドラマでは分かりにくかった部分が補強されて、より面白く感じました。 刑事・阿久津洋平の家庭環境は、原作ではまだ結婚生活が続いていて、 ゴタゴタしながらも、彼の帰る場所がまだ残っているので、 阿久津にとって、ドラマよりは救われた結末になっていたように感じ、 読後感はドラマよりも暖かみがあった気がします。
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