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『最高のチームをつくるシンプルな仕掛け』
- 2024/05/14(Tue) -
黒岩禅 『最高のチームをつくるシンプルな仕掛け』(こう書房)、読了。

ブックオフで目に留まり、著者のことは全く知りませんでしたが、帯を読んで、
日本全国のTSUTAYAの店舗間コンテストでグランプリ獲得とは凄いな、
どんなチーム運営をしているのか知りたいな、と純粋に感じて買ってみました。

で、しばらく積読にしていたあと、さて読むか・・・・・・と思って手に取り、再度表紙の帯を見たら
「小山昇氏絶賛!」の文字が・・・・。
あ、武蔵の案件か・・・・・と、ちょっと色眼鏡で読み始めることに(苦笑)。

著者は20歳で大阪の某TSUTAYAフランチャイズ店の店長に就任。
他にスタッフがいなかったから20歳の若輩者でも店長にならざるを得なかった、みたいな感じで
謙遜して書いてありますが、しかし、やっぱり20歳の人間に店長を任せようと思わせるだけでも
それなりに能力のあるスタッフだったんだと思います。
とりあえず任せてみようと思わせるだけの信用できるスタッフがいなければ、経営者自らが
一時的に店長を兼任することだって普通にあると思いますから。

そして、当時の著者は「北風マネジメント」と振り返っているように、店長権限で高圧的に
部下を管理する手法を取っていたようで、その時点で、TSUTAYAの全国コンテストで
優秀な成績を収めています。
部下に無理やりやらせて獲った賞、というように批判的に振り返っていますが、
正直、部下ウケは最悪だったとしても、それで成果をきちんと出していること自体が凄いです。

その後、部下との関わりの中で、自分のマネジメント法が間違っていると感じて、
「太陽マネジメント」に変えたというプロセスが語られていますが、
成果を出している方法を、よくぞ変えようと思ったな、と驚きました。
確かに、著者がマネジメント法を変えようと決心した部下の一言、
そして、過去に自分が経営者から言われて感じた屈辱とがリンクして・・・・という流れは
客観的な読者という立場で読んでいれば理解はできますが、当事者として「今のままではダメだ!」と
現在の自分にダメだしできる勇気が凄いなと思いました。

それと、小山昇系列の人に良くあてはまるのが、その徹底力の凄さ。
ビッグモーターは、それがダメな方に極端に出てしまったわけですが、
「お客様と向き合う時はこう振る舞え」「店頭の商品管理はこれだけしっかり気を配れ」みたいな
細かく運営ルールや基準が決まっていて、それを凡事徹底!という感じで
全てに100%の達成度を求めるような徹底さ加減が、並みのマネージャーにはできないよな、と感心します。

小山氏自身の著作を読むと、コミュニケーションとか、よく観察するとか、
スタッフと如何に熱く関わっていくのかみたいなことろが強調されていますが、
私は、武蔵野メソッドの肝は、スタッフみんなが同じルールをきちんと守るように
毎日凡事徹底を実行することにあると思っています。よりキツく言えば実行させる強制力です。

これって、私自身、小さな会社を経営している身からすると、簡単なように見えて、非常に難しいことに思います。
スタッフに守らせることが大変なのはもちろんのこと、自分自身でさえ、時には
「まぁ、今日はこの辺で良いか」とか「時間ないからスキップしよう」とか考えてしまいます。
しかし、決めたことを必ずやる、スタッフとコミュニケーションをとって、一見本人の自由意志のように見えて
決めたことをやらざるを得ないような状況・環境に追い込むということなのかなと。

このブラックさを、いかにブラックに見せないか、というスキルの部分が
コミュニケーションだったり観察だったりの方法論として具体的に語られているように思います。

今後、こういう熱い組織の運営メソッドが、時代に合わないとして敬遠されるようになるのか、
それとも、やっぱり成果を出すには厳しさも必要だ!として組織運営論の一翼を担い続けるのか
そこに興味があります。




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