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『名将と参謀』
- 2024/04/10(Wed) -
中村彰彦、山内昌之 『名将と参謀』(中公文庫)、読了。

歴史小説家と歴史学者の対談。

タイトルからは、名将と参謀のコンビネーションみたいな話なのかなと思ってましたが、
名将の話、参謀の話がそれぞれ語られる感じでした。
というか、あんまり「名将」とか「参謀」とかにこだわっている感じもせず、
歴史上の人物について、思いつくままにしゃべっている感じです。

中村氏は、その小説作品を読んだことがないのですが、
この対談で語られる歴史上の人物をどう評価しているかを読んでいると、
一橋慶喜キライ乃木希典キライ、・・・・・・これは司馬史観的な評価をする人なのかな?と。

一方の山内氏は、「この人はここの判断は失敗したけど、こういうところは成果を残した」みたいな
是々非々で人物を評価するような発言が多く、あー、これが小説家と学者の違いなんだろうな
と思ってしまいました。

小説家は、良くも悪くも、一つの作品を作る中で筋の通ったキャラクター設定をしなければならないので
「良い人」「悪い人」とレッテルを貼ってしまうところがあるのかなと。
一方で学者は、対象人物と距離を置いて、文献などに当たりながら、冷静に判断するのが仕事なので
良いところは良い、悪いところは悪いと部分部分で評価を下すんでしょうね。
私としては、やっぱり山内氏のような見方を身に着けたいなと思ってしまいます。
100%ダメな人っていないですからね。

というわけで、小説家と学者のモノの見方および評価の仕方を知るには良い対談でした。

あと、テーマとしては、第三章の「歴史の中の老後」が面白かったです。
教科書に載るような、その人物の人生のピークのときではなく、
その後、年を重ねてからどういう人生を送ったのかというエピソードは、
これから人生の後半期を迎える自分としては、興味深く読みました。

藤堂高虎さんも登場してきましたが、娘婿の藩運営に介入して
御家騒動の原因を作ったというエピソードを知り、
自分自身はうまく時代の流れを読んで、天下人になる可能性の高い人に乗り換えていく
フットワークの軽さと決断力があったとしても、他の藩主が同じように動けるとは限らないから、
能力対比で過分な行動を要求しちゃうと、上手くいかないんだろうなぁ・・・・・と思いました。
相手の能力を加味して判断することも大事ですね。




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