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『プレイバック』
- 2024/04/07(Sun) -
レイモンド・チャンドラー 『プレイバック』(ハヤカワミステリ文庫)、通読。

近所の公民館の図書室から廃棄処分になりかけていた書籍を
大量にもらってきた中の一冊。
あんまり翻訳ミステリは読み慣れていないので、ずーっと積読になってました。

ようやく手に取ると、本作は、チャンドラーの遺作であり、
しかも、それまでの私立探偵マーロウのシリーズとは毛色が違う内容となっているようで、
ちょっと特殊な作品のようです。

しかし、私としては初チャンドラーなので、とりあえず何が標準なのかわからないまま
単独の一つの作品として読んでみました。

早朝に突然依頼の電話が入り、「駅に到着する列車から目的の女を見つけ出し、
どこに行くのか追跡するように」という依頼が。
依頼者の横柄な弁護士に閉口しながらも、仕事を受けるマーロウ。
女の行き先には、付きまとう男や別の探偵などが表れ、果ては殺人事件まで起きる始末。
この女はいったい何者なのか・・・・・・。

中盤まではなんとかついていけたのですが、後半は、「なんでこんな急展開になるんだ?」とか
「弁護士の秘書とのやり取りはどんな意味があるんだ?」とか、ストーリー構成を考えるのに
頭を使うのがしんどくなってきてしまい、流し読みとなりました。

最初は、やっぱり翻訳物は、独特な翻訳調文章が読み難いんだよなぁ・・・・と
翻訳者のせいにしてましたが、翻訳者が書いている後書きを読むと、
読みやすい自然な日本語を書かれているので、こりゃ、元の英文が読み難いのかも・・・・・と
思い直しました。

そもそも英語の文章が日本語の文章と、文章構成や文意の組み立て方が違うという本質的な
言語体系上の差異があるのか、それとも晩年のチャンドラー氏の個人的問題に期するものなのか
どちらかは分かりませんが。

というわけで、とりあえず、「私立探偵マーロウって、見境ない女たらしなんだな、そして
損益管理できなさそうなので、ビジネスマンとしての才覚はなさそう・・・」という感想に
終わってしまいました。

「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」
というフレーズは、どこかで耳にしたことがあるような気がするので、
こういう男らしさの雰囲気を楽しむのが、チャンドラー作品なんですかね?




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