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『天皇になろうとした将軍』
- 2024/03/07(Thu) -
井沢元彦 『天皇になろうとした将軍』(小学館文庫)、読了。

タイトル通り、足利義満の話と、その祖父であり室町幕府の開祖である足利尊氏の二本立て。

著者が言うように、足利尊氏ってヒーロー的な人気がないですし、
代々の足利将軍達の評価も芳しくないですね。
私は、小学校高学年の頃にNHKの大河ドラマで『太平記』をやってて、
歴史を面白く感じ始めたころで、一番一生懸命大河ドラマを見ていた時代だったので
「足利尊氏=真田広之」で、非常に格好よく人望の厚いリーダーとして印象に残ってます。

しかし、著者に言わせると、後醍醐天皇に歯向かった足利尊氏は逆賊であり、
戦前は当然極悪人扱いで、戦後もそれを引きずって人気がないとのこと。
確かに、信長、秀吉、家康に比べると人気がないけど、
私の印象では、源頼朝とどっこいどっこいかな?と。
大河バイアスかかっちゃってますかね?(苦笑)

本作で書かれた話は、先に『逆説の日本史』で読んじゃってるので、
復習のような感じでしたが、しかしやっぱり、歴史の「なんでそんな流れになったの?」という疑問を
井沢史観は仮説も多いけど、説得力あるストーリーを提供してくれるので、
ワクワクするし、すんなり頭に入ってくる感覚があります。

なぜ南北朝に分かれることになったのか?その発端はどこにあったのか?
後醍醐天皇はなぜ南北朝統一に失敗したのか?尊氏に武士が賛同したのはなぜなのか?

もちろん学校の教科書でも、一通りの流れについては書かれていましたし、
私自身も受験勉強で頭に入れましたけど、なんだか表面的な知識としてインプットしただけで
腑に落ちてる感覚がないところがありました。

あー、もし受験勉強時代に井沢史観に出会っていたら、その解説ストーリーを軸にして、
もっと日本史の勉強に余裕をもって臨めただろうになぁ・・・・・と残念です。
特に、一橋大学の特異な社会科の試験問題対策には、井沢史観でストーリーを把握するのは
勉強効果が高そうです。ただし、読書にのめり込んで他の科目の勉強に害かもしれませんが(苦笑)。

あとがきによると、本作を発表したことが、『逆説の日本史』の執筆のきっかけになったとのことで、
あの大作を楽しんでいる途中の私からすると、本作を企画してくれた出版社に感謝感謝です。






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