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『できる社員はやり過ごす』
- 2024/02/28(Wed) -
高橋伸夫 『できる社員はやり過ごす』(日経ビジネス人文庫)、読了。

たまたまブックオフで見つけて買ってきた本。
「やり過ごす」というフレーズが気になったもので。

前半、日本の会社組織における係長や課長の中間管理職の嘆き、
上からいろんな仕事を思い付きかのように振られ、下からは助けてください!という声に対応し、
時には代わりにやってあげたりして、いろいろ加勢しているうちに、自分の仕事は全く進まないまま
その日の終業時刻を迎え、いつも通り残業突入・・・・・・。

この描写は、どこの会社もあるあるですよね。
組織の歪みを中間管理職が力技で解決している状態。
でも、なんだかんだで解決してしまうから、組織のトップにとってみたら
無理に組織改革をしなくてもいいじゃないか・・・・となってしまう状態。

それに対して、有用度の低いものや確度の低いものは「無理に慌てて対応せずやり過ごす」という
マル秘テクニックが、デキる中間管理職には必須のものとなってくるという調査は
読んでいて面白かったです。

私自身、何かのセミナーで講師が、「全ての仕事に全力で向かってたら死んでしまし
非効率だから実は上の人からは評価されにくい。むしろ、力の入れ所や抜き所が分かっている人の方が
上からの信頼は厚くなり新しい仕事に抜擢されやすい」という話をしていて、
「あ、そりゃそうだ!」と気づいてからは、意識して、上司の指示や同僚からの頼みごとの
「重要度」と「確度」を確認しながら優先順位付けするようになりました。

そして、重要度の低いものや確度の低いものを、手を付けずにとりあえず様子見していると、
いつの間にか案件が立ち消えになっていったり、別の方向性の指示で上書きされたりで、
あんまり「なんでやってないんだ!」と怒られた記憶がありません。

というわけで、後半は、この「やり過ごし」のテクニックの話になるのかな?と思ったのですが、
なんだか「未来傾斜」とかいう独特なフレーズのもとで抽象的な話になっていったので
あんまり刺さってきませんでした。

まぁ、20年前の本だと、バブル崩壊を迎えた日本社会の経済状況に対する評価も
まだ甘い見通しだったように思うので、これは時代のせいということで収めるしかないですかね。
前半が、様々な企業の人事部などを起点にした実地調査を踏まえての論考だったので
非常に面白かった分、後半の失速が残念でした。




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