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『天使の屍』
- 2007/10/31(Wed) -
貫井徳郎 『天使の屍』(角川文庫)、読了。

息子に自殺された父親が真相を探っていく物語。
しかし、そのさ中に、第2、第3の自殺が相次ぎ・・・。

14歳の少年たちとその家族や社会との隔絶の様子を
ミステリーという枠の中でどう描くのかな?という興味があり買ってきました。

登場する14歳たちは、皆が皆大人びた様子で
いっぱしの論理をもって主人公を戸惑わせる・・・。
そういう子供しか登場しないのはちょっと偏っている気もしましたが、
彼らの醒めた視線は現実的なように感じました。

これら14歳に対峙した時の主人公の戸惑いの描き方等は、
読み応えがありましたが、真相究明の方は、ちょっと違和感がありました。

話が急展開するきっかけとなる米倉の登場が唐突すぎるように感じましたし、
最後に詳らかになる自殺の真相についても、
この理由で5人もの人間が死ぬのかなという思いは拭えません。
話としては辻褄が合うけど府には落ちないなぁという感じです。
何よりも、主人公である父親が、この理屈でホントに納得しているのかという
疑問がありました。

それでも、現在の中学生を描いた作品として眺めれば、興味深い作品でした。
生活安全課の平井刑事がこぼす今どきの子供社会に向けたちょっとした一言が
的を射ているように感じました。


天使の屍 (角川文庫)
天使の屍 (角川文庫)貫井 徳郎

おすすめ平均
stars同じ中二として……
stars思わず目を背けたくなるが、ぜひ皆さんに読んでほしい傑作!
stars意欲作
starsいくらなんでも
stars子供の考えって・・・

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