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『妻に捧げた1778話』
- 2023/12/02(Sat) -
眉村卓 『妻に捧げた1778話』(新潮新書)、読了。

Amazonで見たら帯が付いてて、
どうやら『アメトーーク』でカズレーサー氏が紹介したことで人気に火が付いたようですが、
私がブックオフで見つけたときは帯はついていなくて、そんな情報は全くなしに、
単にショートショートがたくさん収録されているのかな?と期待して買ってきました。

余命一年と宣告された妻のために、毎日1話ずつショートショートを創って読ませるという
ルールを自分に課した著者。
本作は、そのルールを課した話や妻の闘病生活の話が主で、
ショートショートはお飾り的なボリュームしかなかったのは残念。

しかも、1778話のうち、前半部分の良い出来のものはすでに出版されていて
そこと重複しない作品を本作用に選んだということで、要は出来がそうでもないものから
収録作品が始まるので、著者のことは名前しか知らない状態でしたが、
正直、「こんなレベルの作品を書く人なのか?」と印象が悪化してしまいました。

ショートショートというと、私の中ではやっぱり星新一氏と阿刀田高氏が双璧です。
この二人の作品は、無駄のないストーリー運びと、切れ味の良いどんでん返し的な結末。
この2点で本作のショートショートを評価すると、後者が圧倒的に足りないと思えてしまいます。

著者本作の冒頭で、この創作活動のルールについて「商業誌に載っても良いレベルを確保」
なんて説明しちゃうから、これから読むこちらとしてはどうしても期待値が上がってしまいます。

1778話の後半部分はまだ出版した作品がないということで、
そこからピックアップされた作品、とくに中盤の作品は面白いものが多かったです。
商業誌に載っててもおかしくないかなと。
しかし、前半と、終盤は、やっぱりショートショートとして切り出して判断すると
残念な印象でした。

妻との闘病生活の話は、確かに温かい夫婦のお話だったと思いますが
ちょっと冒頭のルール説明に肩ひじ張り過ぎたのが裏目になったかなと感じてしまいました。




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