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『がなり説法』
- 2023/11/28(Tue) -
高橋がなり 『がなり説法』(インフォバーン)、読了。

時間つぶしに立ち寄った、昔ながらの古本屋のワゴンで100円で売られていたので
試しに購入してみました。

『マネーの虎』に出ていた社長というイメージしかなく、
しかも番組は1回も見たことがなかったので、勝手な印象で
「成金で、自信に満ち溢れ、足りない志願者が来ると怒鳴る人」と思ってました。

本作を読んでみて、印象が変わったので、読み終わってからYoutubeで
『マネーの虎』をちょっとつまみ食いしてみましたが、
著者は、とても冷静に話す人で、理路整然と迫ってくるので、
怒鳴られるより逆に怖いかも・・・・と思ってしまいました。
いずれにしても、番組内で話している内容や視点は、非常に興味深かったです。

本作では、著者自身の言葉(雑誌のエッセイ連載をまとめたもの)と、
対談とが収められていましたが、圧倒的に前者が面白かったです。

著者自身の経歴がそもそも面白く、佐川急便のセールスドライバーから
テリー伊藤氏の制作会社に転職し、そこで番組制作のノウハウを学んで
独立してAV制作会社を設立、一気に業界トップに躍り出るという唯一無二の実業家だと思います。

そして、自分自身を「負け犬」と位置づけ、負け犬がこの社会で生きていくための
生き方指南の本のようなイメージです。
帯にある「ビジネス指南」とは、ちょっと違うかな。

発想力・企画力と、それを実行してしまう行動力、そして躊躇しないためのスピード力、
さらには、自分たちが成功するために、ある種、周囲の関係者に無理をさせる強引力も
相当なものがあると思います。

シンプルな言葉の中に、この著者の人生観が噓なく織り込まれていると思うので、
その考え方には、賛成できるところ、できないところがありましたが、
読んでいて面白い言葉たちでした。

一方で、対談は、対談相手の話で著者の思考が膨らんでいくわけでもなく、
対立することで二つの考えが際立つわけでもなく、
対談相手の面白さを著者が引き出しているわけでもなく、
なんで対談なんていう企画を行ったんだろう?と疑問に思ってしまう中途半端さでした。

読み終わって、今はどんなことをやっているのかな?と思ってWikiを見てみたら、
なんとAV会社の社長は早々に辞めており、今は農業法人を経営しているんだとか。
また予想外の業界に行っちゃったんですね。

著者なりの考えがあっての異業種参入なんだろうとは思いますが、
他人事として眺めてみると、ちょっと躁鬱の幅が一般の人よりも広いのかなと思っちゃいます。
ガ―ッと入れ込める時期もあれば、何もかもが嫌になっちゃう時期もあるのかなと。
エネルギーを持て余している人は、大変ですね。




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