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『復讐はお好き?』
- 2023/09/29(Fri) -
カール・ハイアセン 『復讐はお好き?』(文春文庫)、読了。

たぶん、「このミステリーがすごい!2008年版」で上位にはいっているのをみて、
買っておいたのだと思いますが、分厚いので、ずっと積読でした。

連泊の出張があったので持って行ったのですが、なかなかハードスケジュールで
読み進まず、時間かかってしまいました。

生物学者という立場ながら、民間の大農園に買収されて、水質検査の結果を
偽装する仕事で儲けている夫と、大金持ちの両親が事故死して大金を相続している妻、
結婚2年目を祝うクルーズ船の旅に出て、洋上で、妻を海に投げ落とすという殺人事件を
起こした夫。しかし、妻は近くの小島に流れ着き・・・・・・。

海外ミステリをあんまり進んで読まないのは、翻訳の調子が硬くて文章が苦手という面が
強いのですが、本作はポップな日本語になってて、読みやすかったです。
どうやら、著者が、サスペンス作家というよりユーモア作家として認識されているからのようです。

で、肝心の中身ですが、妻が殺人未遂犯の夫に対して、
勝手に家に入り込んで痕跡を残したり・・・・を手始めに嫌がらせを連発して、
夫を混乱の極みに追い込んでいきます。

なるほどねぇ、と思う嫌がらせもありましたが、
この手のサスペンスって、最後にドカーンと相手をやっつける山場を期待しちゃうのに、
正直、イマイチでした。なんだか、フワッと終わる感じ。

そうなると、話が長すぎるという感想にどうしてもなっちゃいます。
500ページ越えの分量は、最後のドカーンに向かって伏線を張ってるものと
勝手に期待しちゃうので。

なんで、これで、2位なんだろ?と思っちゃいました。




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