fc2ブログ
『FACTを基に日本を正しく読み解く方法』
- 2023/09/13(Wed) -
高橋洋一 『FACTを基に日本を正しく読み解く方法』(扶桑社新書)、読了。

高橋センセは、身も蓋もない表現をするし、
たぶん日本人のうち9割ぐらいをバカだと思っている印象なので(爆)、
時々炎上していますが、分析している内容は興味深いです。

本作は、「最低賃金引き上げで貧困は解決可能か」
「ベーシックインカムを導入すべきか」「日本の高齢化率は2065年に何%になるのか」
こういう、まさに現在の日本社会の大きな課題とされている問題について
多くの日本人がなんとなく思い込んでいることについて、バッサリ斬っていきます。

本作で面白かったのは、ただ単に、思い込みを事実で斬るだけでなく、
どういう視点で考えるべきなのか、どこで思い込みにブレーキが掛けられるのかを
簡潔に解説している部分です。

大蔵省の「川を上り、海を渡れ」もシンプルで分かりやすいですね。

会社で、経営企画部に居たとき、異動直後は部内での議論についていけないというか、
なんでみんな、こんなにもいろんな角度で分析ができて、議論が一つの方向に流れそうなのを
流れを止めたり方向を変えたりして、議論に深水や奥行きを出せるのだろうかと、
自信喪失した時期がありました。

しかし、しばらく議論を聞く日々を過ごしていたら、段々と、各発言者の癖というか、
こういう視点で論点整理したがる人だな、とか、こういうひっくり返し方が好きな人だなとか、
思考のパターンのようなものが見えてきました。

たぶん、それが、高橋センセが本作で指摘している「正しく読み解く方法」であり、
各自が自分の使いやすい方法論をもっているから、自信をもって議論に参加してるんだなと
気づくことができました。

かといって、すぐに自分自身の思考法を固めることはできないので、
周囲の先輩の思考パターンを盗んで、自分にも使えそうなものから借用することで、
少しずつ議論に加われるようになりました。

この思考法は、一度身に付けたらたぶん忘れはしないと思うのですが、
しかし、白熱した議論という場から、あまりに長時間離れてしまうと
思考法を使って分析して意見するスピードが格段に落ちてしまうと思うので、
本を読んでいるだけではダメで、コンスタントに議論に参加しないとダメだなと、
今のぬるま湯状態の自分を反省。




にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  高橋洋一 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』 | メイン | 『高杉晋作』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/7101-238ffc2e
| メイン |