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『資本主義はなぜ自壊したのか』
- 2023/09/04(Mon) -
中谷巌 『資本主義はなぜ自壊したのか』(集英社インターナショナル)、読了。

一橋大学ってコンパクトな大学で学部の壁も低いから、
他学部の授業も取れるし、別の学部の先生であってもキャンパスでお見掛けしたり
卒業後もOB会の建物で遭遇したりすること多いのですが、
中谷先生は生でお見掛けしたことなかったなぁ・・・・・残念。

さて本作ですが、タイトルからすると、資本主義の失敗について
ガチガチの解説をした本なのかなと思ってたのですが、
冒頭の章は、著者自身が転向した経緯を述べていて、著者の視点が全面に出ているので、
経済学初心者には、かみ砕かれ方が分かりやすかったです。
経済学に通じている人からすると、ちょっと丸め過ぎじゃない?という解説レベルかもしれませんが。

フランシス・フクヤマ氏の『歴史の終わり』で、「リベラルな民主主義と資本主義が勝利を収めた」と
高らかに宣言したことに対し、いや、現実世界はそんなうまく回ってないよ・・・・という気付きを
市場経済という観点だけでなく、各国の国家観や、一神教の宗教特性、日本の安心安全志向など
様々な側面から述べていきます。

そんなに難しことを言わず、分かりやすい言葉で書いているのは
民間企業出身学者らしいキャラクターですね。

Amazonの評価は低かったのですが、たぶん、もともと資本主義社会の在り方について
批判的な読者からすると、「転向」という著者の態度に、「遅いわ!」とか思ってそうだし、
高尚な内容を期待している読者からすると、ちょっと柔らかすぎということなのかな。
初心者の私にはちょうど良い内容で良かったです。




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