『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』
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- 2023/05/17(Wed) -
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林真理子 『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』(文春文庫)、読了。
中島ハルコシリーズ第2弾。 べったりではないけれど、中島ハルコは食事や観劇などの連れに利用し、 主人公は相談事をする相手として利用する。 お互いにうまく相手の得意分野を見ているサッパリした関係なので 女性の会話が続く作品ですが、読んでいて重たくないので読みやすいです。 そして、一つ一つの話が短めなので、サクサク読めます。 ハルコの特異なキャラクターを活かしていかないといけないので、 持ち込まれた相談事への回答は、いわゆる一般的な穏やか路線ではなく、 相談者がハッとしたり愕然としたりするようなものを用意せねばならず、 かといって、あまりにトンデモな回答では読んでいて面白くないので、 このバランスを取りながら短い文章の中で説得力もたせて面白がらせてって、 やっぱり力量のある作家さんだなと、この軽めの作品でも実感。 主人公の結婚問題では、なんでそんなにイジイジして前に進まないんだろうと 主人公とそのお相手の慎重さに若干イライラしてしまいましたが、 金持ちの息子、しかも妾の子となると、なかなか家の事情というものが難しいでしょうね。 なんのしがらみもない貧乏人の家に生まれてラッキーだわと思ってしまいました(爆)。 ![]()
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