『文藝春秋SPECIAL 2012 SUMMER No.20』、通読。
実家で親が部屋の大片づけをしたら奥から雑誌がいくつか出てきたようで
積んであったので試し読み。
「日本史におけるリーダー」というテーマで組まれており、
信長とか家康とかのオーソドックスな名前も挙がってますが、
それ以上に、頼朝推しなのが興味深かったです。
私自身、鎌倉時代って、あんまり日本史を学んでいても粗野な印象があったというか、
どうしても徳川幕府の完成形を知ったうえで評価してしまうので
足りない部分に目が行ってしまってたのですが、しかし、初の武家政治・幕府を開いた
というのは、やはりすごいことですよね。
軍事的に強いから、主だったライバルを武力でなぎ倒したという人物は
他にもいたと思うのですが、瞬間的な輝きなんですよね。
それを「幕府」という組織にして、一族や北條氏が維持できる権力構造にしたのは
やはり革命的なことだったんでしょうね。
三代で潰えてしまい、北条氏に実権が移ってしまったので
後世での評価が少し低いのかなと感じます。
あと、浅田次郎氏の新選組の文章を読んで、新撰組自体にはそんなに興味がないのですが、
やっぱり売れている作家先生が書く文章って、短くても引き込まれるな~、と、
歴史とは直接関係ないところに感動したり。
白鵬関の相撲の歴史に関する文章も面白かったです。
なんだか力士人生の最後、悪役みたいな役回りになっちゃった気がして可哀想でしたけど、
もともとは相撲界に対してリスペクトがある外国人力士っていう位置づけでしたよね。
人の評判というのも、何か一つのきっかけで反転することがあるので、難しいものですね。


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