『ビジネスエリートの新論語』
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- 2023/03/21(Tue) -
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司馬遼太郎 『ビジネスエリートの新論語』(文春新書)、読了。
司馬遼太郎氏が産経新聞記者時代に本名の福田定一名義で書いた文章。 それを司馬遼太郎名義で発行してしまうなんて、 文藝春秋も金儲け主義だなあ・・・・・と思ってしまいました(爆)。 司馬氏の若い頃の文章って初めて読んだのですが、 かなりシニカルというか、今の時代だと放言、暴言にカテゴライズされてしまいそうな言葉も多く、 産経新聞は社員の行動におおらかだったんだねぇ。 いや、新聞記者というのは当時はゆるーい職場だったのかな。 基本的に、宮仕えのサラリーマンの姿をバカにするというか、 自分も含めて自虐的な物言いが多く、暗い笑いのように感じました。 古今東西の箴言を取り上げているので、章の冒頭は高尚な雰囲気をまとっていますが 本文の方は言いたい放題で、そのギャップが面白かったです。 ただ、自虐的というか、反語的な表現も結構あるので、 Amazonのレビューとか見ていると、読み違えてるんじゃないかな?と思われるようなコメントも多く まぁ、読者側に「司馬遼太郎」というブランドへの思い込みもあると思うので仕方ないですが 文章を読み取るというのは難しいものだなと反面教師になりました。 ![]()
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