『戦国武将の危機突破学』
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- 2023/02/10(Fri) -
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童門冬二 『戦国武将の危機突破学』(日経ビジネス人文庫)、読了。
著者は、都庁内で出世した経歴の持ち主だけあって、 歴史の解説が、組織論や経営論をベースにしていて面白いです。 一方で、著作が多いので、どれを買うべきかブックオフの店頭で迷います。 本作は、パラパラっと中をめくってみて、有名武将が並んだん中に 蒲生氏郷の名前があったので買ってきました。 蒲生氏郷は、学校の教科書には出てこないレベルの武将ですが、 三重県民にとっては松阪の町を作った人なので、気になるところです。 近江の国から伊勢の国に領地替えになったときに、 当然、近江から連れてきた住民と、伊勢の国にもともと住んでいた住民が混在するわけですが、 お互いの立場を考えて、どちらか一方を優遇することにならないよう いろいろと新しいものを作り出して、双方が協力して作り上げないといけないものにしてしまったのは うまいなーと思います。その代表例が「松阪(当時は松坂)」という地名。 今や、下手をすると三重県で一二を争う有名な地名になったと思いますが、 まだ歴史の浅い地名なんですよねー。 他にも産業振興策なども解説されており、面白かったです。 氏郷レベルで興味を持てたのは、細川幽斎。 一人でいろんな歴史の歪みを背負ってしまった人生のように思えて、 この人が、これだけの覚悟を決めてくれたから、戦国時代がきちんと終わったような面も あったのかなと思いました。 他の武将たちは、信長、秀吉、家康、信玄、正宗など、有名過ぎて、あんまり興味がわきませんでした。 ![]()
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