『いろんな気持ちが本当の気持ち』
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- 2022/12/27(Tue) -
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長嶋有 『いろんな気持ちが本当の気持ち』(ちくま文庫)、読了。
「おー、長嶋有じゃないか!」と、なかなかブックオフではお目にかからないので即買い。 ブログの履歴を見たら、前に読んだのは9年も前のことで、 ブックオフでのレアキャラぶりを再認識。 ところが、早速読んでみたらエッセイでした(苦笑)。 小説作品は、人間関係の中での微妙な感情をうまく表現しているところが好きなのですが、 エッセイでは、結構、おちゃらけた感じが前面に出ているので、 印象が違ってびっくりしました。 どこか原田宗典チック。 でも、著者が好きなマンガ作品とか小説作品とか音楽作品を語っている文章を読むと、 それぞれの作品を楽しんだ人が、感覚的に感じている「楽しいと思った要素」を 明瞭な文章で形にしているように感じられて、さすが、微妙な感覚を文字化する達人! と感嘆しました。 長嶋有氏による文学作品紹介みたいな一冊があったら、 すごく共感しながら、もしくは「これは読みたい!」と悶絶しながら読めそうな気がします。 そういう誰かが作った作品を長嶋有氏目線で真正面から解説してくれるエッセイ、 出ないかなー。 ![]()
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