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『トヨタの口ぐせ』
- 2022/12/20(Tue) -
㈱OJTソリューションズ 『トヨタの口ぐせ』 (中経文庫)、読了。

会社員時代はよくトヨタ関連の本で、組織づくりとか業務フローの作り方を学んだものですが、
会社組織を離れてしまうと、縁遠くなってしまってました。

ブックオフで手軽に読めそうな本を見つけたので買ってきました。
著者になる法人は、トヨタとリクルートの合弁会社です。
要は、トヨタが培ってきたノウハウを他の企業に伝導していこうというコンサル会社。
実際に、トヨタの現場で指導してきた社員がトレーナーとして同社に在籍しており、
自らの経験をもとにコンサル&指導してくれるというもの。
コンサル会社としての能力は折り紙付きという感じですね。

本作は、そんなトレーナーたちが、実際に自分がトヨタの現場にいる際に、
上司からどういう指導を受けてきたのか、それを「口ぐせ」というキーワードで説明しています。
「口ぐせ」というからには、繰り返し口にされることであり、「トヨタの」というからには
特定の上司個人ではなく多数の上席が同じようなことを口にしていることであり、
つまりはシンプルな一文で表現されたトヨタの企業風土の本質だと思います。

いろんな言葉が紹介されていますが、それは、「三現主義」であったり、
「ジャストインタイム」であったり、そういうトヨタの企業風土として解説されるワードが、
現場レベルで一体どんな言葉で一人一人の従業員に投げかけられていたのかということが
リアルに分かって面白かったです。

Amazonのレビューでは、「底が浅い」「当たり前」「普通」なんていう評価が散見されますが、
この「当たり前」を組織内のすべてのスタッフに徹底させるのがいかに大変なことか、
会社では経営企画部、退職後は起業してみて、ほんと身に染みて感じることです。

会社勤めのとき、新設の合弁会社の経営企画部に転籍になって、
合弁相手の全く企業風土の異なる人たちと一緒に仕事をすることになったのですが、
その人たちが、オペレーション部門の中で合言葉のように何度も口にする言葉があり、
「あ、一つの言葉で組織の仕事ぶりってまとめあげることができるんだ」と感動しました。
口にしているのは統括部門の人や幹部陣たちばかりだったのかもしれませんが、
でも、毎日のように言われ続け、回覧物の中にも書かれていたら、
そりゃ嫌でも覚えるし、気にするようになるわなぁと実感しました。

その後、合弁相手の会社の方にさらに転籍したのですが、
そこも言葉を大事にする組織で、社長自身、外に出る文章も中に出る文章も
自分で細かくチェックして直させていたのが印象的でした。
口ぐせは組織の風土文化を表すというのはまさにその通りだし、
口ぐせになるほど上司が口にする言葉は、本物のその組織の本質だと思います。

本作は、勉強にもなったし、自分が働かせてもらった組織でいろいろ勉強させてもらったことへの
感謝の気持ちを改めて抱かせてれる良い本でした。




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