三浦しをん 『お友だちからお願いします』(だいわ文庫)、読了。
タイトルから、新しい人間関係に接したときのエピソードなどを中心とした
エッセイかなと思ったら、特にそういう枠組みではなかったです(苦笑)。
しをんさんらしい、怠惰な毎日と破天荒な家族と目にした異様な人のエッセイ。
ただ、掲載誌面の制約のせいか、ちょっと分量が少な目で物足りなさを感じてしまいました。
しをんさんのエッセイは、無理せず飾らず、自分の日常をそのまま描いていて、
とても共感できるとことに惹かれます。
「私は食べ物が好きだ。美味しい食べ物である必要はない。食べられればなんでも美味しく腹に収める」
こういうとこと、私も同じです。
そもそも美味しさに対する評価のバーが異様に低いということもあるのですが、
正直、レトルトのハンバーグと、高いレストランのハンバーグ、確かにレストランの方が美味しいけど、
安く買えて短時間で作れて気楽に食べられるという点を加味すると、
私の場合、レトルトハンバーグの総合点の方が高くなったりします(爆)。
しをんさんもそうだとは言いませんが(苦笑)、でも、世の中一般の固定化された常識を気にせず、
「だって、私はこっちの方が好きなんだもん」「こっちの方が楽なんだもん」
「ダーツバーでジャージで一人飯して本読んでたっていいじゃない」という
我が道を行く感じが好きなんだと思います。
まぁ、これだけ自分の価値観がしっかりしている人には、
なかなか異性が「お友だちからお願いします」とは言ってこないような気もしますが(苦笑)。
同性の一定の階層の人には人気あると思います。


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