『阿修羅のごとく』
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- 2007/09/22(Sat) -
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向田邦子 『阿修羅のごとく』(文春文庫)、読了。
有名脚本家とは知りながら、 これまでドラマも映画も本も触れたことがありませんでした。 お初です。 年老いた父親に愛人がいたことが発覚し右往左往する四姉妹の物語。 会話のシーンにリズムがあってウィットに富んでいるので 楽しみながら読み進めることができました。 また、印象的な瞬間がところどころにあって、 パジャマに腹巻の夢とか、卵の黄身がどろりと流れるシーンとか 「さすが売れっ子テレビ脚本家!」と感じ入りました。 ただ、会話以外の地の文がト書きのようなそっけなさも感じられ、 「書き込みが足りないんじゃないの?」と不満に思うことも。 しかしそれは、表紙の「向田邦子『原作』」という文字を見つけて氷解。 要は、脚本起こしだったのね・・・。 本作は、数年前に、大竹しのぶ主演で映画化されていて、 公開当時も見に行きたいなと思っていたのですが、 これはやっぱり本でよりも映像で見るべきだったかな? 脚本家先生としては、映画で評価された方が本望かもしれませんね。
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