『死因』
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- 2007/09/17(Mon) -
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パトリシア・コーンウェル 『死因』(講談社文庫)、読了。
久々の検屍官ケイ・シリーズをば。 見事に作品の順番を無視して読んでますが(苦笑)、 古本屋で見つけた順ですから、止む無し。 本作でも、いつの間にかウェズリーやルーシーの身に大きな変化が訪れてました。 さて、内容ですが、カルト教団ニュー・シオニストの影がちらつく ケイの周辺人物が狙われた不審死事件。 物語の展開はいつもながらに面白いのですが、 カルト教団の描き方が薄っぺらい気がしてなりませんでした。 オウム真理教関連の本やカルト教団をテーマにした濃厚なフィクションを これまでに読んだことがあったので、どうしても比較してしまうようです。 また、最後は、大規模なテロ行為につながっていくのですが、 正直なところ、検屍官が主人公である作品が手に負える規模を 超えてしまっているんじゃないかと苦笑。 登場してくるキャラクターや会話の応酬、捜査の進め方などは楽しめるのですが、 作品全体の仕上がりとしては、大味な気がしました。
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