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『知財戦略の教科書』
- 2022/10/26(Wed) -
佐原雅史 『知財戦略の教科書』(PHPビジネス新書)、読了。

知財って、うまく使えば、もっと商売に利用できるようには感じてるのですが、
具体的に何をどう活用するかまでイメージできてなくて、着手できてません。

とりあえず、物は試しと、自分がやってる会社のロゴマークを商標登録を
自分で書類書いて、特許庁に申請してみたら、数か月の審査を経て無事登録されたので、
手続き面含め、素人でもちゃんと書類を整えれば利用可能な制度なんだというところまでは
自力で確認済みです。
でも、その商標登録が何か具体的な利益を生んでいるかというと、うーん、という感じなので、
まあ、自分が知財申請プロセスを身に着ける勉強になったという程度の効用です。

知財セミナーとかにも行ったことがあるのですが、
どしても制度の枠組みの説明が前面に出てくるので、イマイチ面白みに欠けるというか、
「で、うちの会社では、どうやって使えばいいのよ?」みたいなところが
腹落ちせずに行動に移せない感じです。

本作では、制度の話の前に、そもそも各会社の事業特徴をベースに、
「販路という強みのある会社」「商品開発力という強みのある会社」「モノづくり力という強みのある会社」
この3分類で、それぞれ、どういう場面で知財を意識すべきなのかを説明していて
分かりやすかったです。

ただ、後半の知財の制度については、やっぱり一般的な説明のように思えてしまいました。
個人的には、例えば、「地理的表示保護制度(GIマーク)」のような、
特許庁が扱うものではないけれども、国の各省庁が国産品のブランド開発・保護に力を
入れている制度も含めて、すそ野を広く紹介してくれた方が、
中小・零細企業にもとっつきやすいのかなと感じました。
ま、そこは、農水省とか経産省とかが頑張って制度PRしなくちゃいけないんですけどね。




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