fc2ブログ
『犯罪エリート集団』
- 2022/06/09(Thu) -
中島河太郎、権田万二 編 『犯罪エリート集団』(角川文庫)、読了。

近所のおばちゃんにもらった本。
昭和の時代のサスペンス作家のアンソロジーです。

8割がた読んだところで、実家に置いてきてしまい、
残り2割は2週間ぐらい経ってから読んだので、
前半の記憶がない・・・・・(苦笑)。

半分以上の作家さんがお初にお目にかかります状態で、
しかも名前すら知らない人もいて、時代を感じます。

文体も、いわゆる昭和のサスペンスの文体で、なんだかカクカクしている印象です。
変な客観視が強調されているというか。
同時代性の問題かもしれませんが、やっぱり今の作家さんの文章を読んでいる方が
ワクワクしながら読み進められて心地よいです。

個々の作品については、前半の記憶がないので(爆)、
最後の2~3作品について書くと、平岩弓枝さんの「美しき殺意」が面白かったです。
花街の売れっ子芸者が主人公で、舞踊の家元との結婚話と
過去をネタにした恫喝がきっかけの殺人とが絡み合い、
もともと人間関係がぐちゃぐちゃしている世界での殺人なので、
業界小説としても面白かったですし、心情描写としても興味深かったです。




にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  平岩弓枝 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『三毛猫ホームズの恐怖館』 | メイン | 『果断 隠蔽捜査2』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/6753-5633783b
| メイン |