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『あきらめない』
- 2022/05/18(Wed) -
鎌田實 『あきらめない』(集英社文庫)、読了。

8割がた読み終わった本を実家に置き忘れてしまい、
次に半分ぐらいまで読んだ本を外出先に置き忘れてしまい、
つまみ食いみたいな読書ばかりで、なかなか投稿できず。

本作は、ブックオフの50円ワゴンからドカ買いしてきた中の一冊で
しばらく積読になってました。なにが気になって買ってきたのか記憶がなく、
著者も「名前聞いたことがあるけど誰だっけ?」みたいな状況で、
読み始めて、「あ、お医者さんか、聞いたことあるな」という状況でした。

終末医療における患者と家族と医師と看護師の気持ちの持ち方みたいな話が多かったですが、
みんな強いよなーと思ってしまいました。

そもそも、こんなにも患者に寄り添った医療提供を行うには
医師や看護師の覚悟が相当ないとできないと思いますし、病院の経営側の理解もないと
難しいと思います。
そして、そういう部分がクリアしても、患者と家族が我儘なだけだと成り立たず、
お互いの信頼関係がないとできないよなーと。

医療にプライドを持っている人たちと共に、表現は変ですが、
患者としてのプライドを持っている人である必要があるだろうなと感じました。
自己主張をするだけというのは恥ずべき姿勢と反省し、医療体制の限界の部分について理解し、
可能な範囲で自分の思い描く生活ができる形を実現していくという
冷静な判断力が必要だろうなと思います。

この本の中には、終末医療の理想形のようなものがたくさん出てきますが
自分がそういうものを求めるのであれば、患者としてのプライドを適切に持てる人間に
成長していかないといけないのだろうなと。

よりより最期を得るためには、それまでの間に、自分自身が成長し
よりよい人間になろうと努力していることが大事だなと感じました。




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