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『最高の雑談術』
- 2022/05/11(Wed) -
外山滋比古 『最高の雑談術』(扶桑社文庫)、読了。

偶然のめぐり逢いを表す「セレンディピティ」が、よりたくさん自分に起きるようにするには、
雑談の場を意識的に設けて、多くの人と会話を交わすべきだ・・・・という本。

最初、いわゆる本をジャンル問わずに読む「乱読」と比べて、
いろんな人といろんなことを自由に話す「乱談」の方が
より「思わぬアイデアとの遭遇」があるから良いよ!という話を
講演ではなく著作で広めようとするところになんだか矛盾も感じますが(爆)、
まぁ、でも、著者の言う「乱談のススメ」はよく分かります。

以前、先輩から、「自分のやりたいことは、いろんなところで口に出せ。
誰がどこで応じてくれるかわからないから」と言われ、なるほどなと思いました。
誰かの耳に入って実現する機会が得られるかもしれませんし、
口に出すことで自分も責任感を高めることができますからね。
このイメージがあったので、何かを誰かに伝えると、巡り巡って、何か良い結果に結びつくという
幸運の呼び込み方のようなものが納得できました。

著者の主張は、もっと相互方向的な会話のイメージで、
いろんな人の口から飛び出してくる情報が、自分の脳を刺激したり、
お互いのアイデアを高めあったりして、面白い成果が生まれるという感じかと思いますが、
それもその通りだなと思います。

会社で真面目に段取りに沿って会議をしているときよりも、同僚ととりとめもない雑談しているときの方が
変なアイデアが出てきたりして面白かったりしますものね。

納得感は高い本でしたが、でも、やっぱり、それを著作で伝えるという矛盾が可笑しい(笑)。




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