『誰の味方でもありません』
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- 2022/03/09(Wed) -
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古市憲寿 『誰の味方でもありません』(新潮新書)、読了。
『週刊新潮』の連載をまとめた本。 時事ネタに対する著者の見解を述べやたのですが、軽めの内容です。 著者は、自分自身を、しょっちゅう炎上していると評しているようですが、 正直、このお方は、炎上も想定内でコメントしているはずなので、 本質的な炎上はしていないというのが私の認識です。 ちょっと多めに本音を見せた、 なんにも忖度せずに意見を言った、 炎上したところで対して問題ではないと思っている、 そういう著者の姿勢からすると、著者にまつわる炎上は、 ある種、著者が投げ入れたエサであり、ネット民が予想通りそれに食いついただけで、 特に新しいというか、想定外の事態は起きていないのではないかというのが私の印象です。 著者に関しては、もう、キャラクターとして炎上は基本設定として認められているように思います。 むしろ、周囲の人が引くような発言をしないと、コメンテーターとしてテレビ番組に 出演している価値がないのではないかというような印象です。 議論の活性化のためには、著者のような思い切った発言を軽く口にできる人材が 重宝される世の中のように思います。 冒頭から「うらやましくない人は炎上しない」と定義し、 その例として乙武さんを挙げています。 まぁ、著者は乙武さんと距離が近いからこういう発言ができるのでしょうけれど、 著者以外の人が同じ発言をしてたら、もっと燃えてそうな気がします。 ま、炎上するか否かは、発言者のキャラクターも含めた評価だと思うので 非常に相対的だし、その時の世間の気分に左右される要素も強いと思うので あんまり議論しての仕方がない気がしますが、 とりあえず炎上スレスレのネタをどんどん投下してくる著者のような存在は 議論の活発化のために有意義な存在なんだるなと思います。 ![]()
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