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『「失敗学」事件簿』
- 2022/01/17(Mon) -
畑村洋太郎 『「失敗学」事件簿』(小学館文庫)、読了。

失敗学の畑村先生。
私は、大学の卒論で産業事故を取り扱ったので、
失敗学の話には普通の人より強い興味を持っているという思いがあり、
日々のニュースでも、発生した事故の原因や再発防止策などが特に気になります。

本作では、多くの実際に起きた事故のエピソードが紹介され、
それぞれの事故において検討すべきキーポイントが示されています。

いろいろな事例をもとに書かれているから分かりやすいように思えて、
1事故当たりの説明が少ないので、表面的な話で終わってしまっているように思え、
私的には不満足でした。

紹介事例を1/3に減らして、1事例ごとの解説を3倍に増やしてほしいなと感じました。
私は、紹介された事故のほとんどは記憶がありましたが、
それでも細かな原因の部分の記憶は曖昧なところがあり、
もっと詳しく書き込んでくれないと、根本原因と被害を加速させた原因とが
うまく区別して理解することができないように思えました。

そして、事例がどんどん出てくるので、ポイント解説もあっさりしていて
指摘されていることの重みが適切に伝わらないんじゃないかなと危惧しました。

失敗学の本質は、別の著作で学んだうえで、
本作は事例に沿って本質を検証していく副読本的な扱いにすべきじゃないかなと感じました。




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