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『私の家では何も起こらない』
- 2021/12/09(Thu) -
恩田陸 『私の家では何も起こらない』(角川文庫)、読了。

とある古い洋館に住む女性作家。
周囲からは「幽霊屋敷」と呼ばれる曰くつきの建物で、単に古い、ボロいという理由ではなく、
本当に幽霊が出るという様々な噂が飛び交うため、時々、幽霊マニアが話を聞きに立ち寄ります。
そんな洋館を巡る連作短編集。

最初の数話は、かなり幻想的な感じの描写が続くので、
現実味がどうにも手につかず、「私の苦手なジャンルだな・・・・」と
かなり引き気味に読んでいました。

ところが、中盤あたりから、段々と洋館の幽霊話の真相に近づいていくような感触があり、
しかも登場人物たちもその存在感に重みが増してきているような感じで
ぐいぐい引き寄せられました。

これで、表紙裏のあらすじに書かれている「驚愕のラスト」とは
一体どんな展開になるのだろう?と、終盤、かなりワクワクして読み進めたのですが、
え・・・・・・。

私としては、とても消化不良なラストでした。
そんな一般論化されても・・・・・という感じで。

うーん、私の読み方が悪いのかなぁ。




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