『玉村警部補の災難』
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- 2021/11/19(Fri) -
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海堂尊 『玉村警部補の災難』(宝島社文庫)、読了。
バチスタシリーズのスピンオフ短編集。 いつもの田口&白鳥コンビではなく、加納&玉村コンビが主役です・・・・・って誰だっけ? バチスタシリーズもいくつか読みましたが、 そこまで思い入れがないと、刑事の名前まで覚えておりません(苦笑)。 本作の巻末を見ると、バチスタシリーズと本作に収録された短編集と ちゃんと前後関係が通るように計算されているようですが、 テキトーな読者でスミマセン・・・・・。 というわけで、前知識がほとんどないような状態で読みましたが、 作品そのものはちゃんと楽しめました。 探偵役には、デジタル・ハウンドドッグと渾名される加納警視正がつき、 バサバサと合理的な推理を見せてくれます。 そんな剛腕の彼に翻弄される部下のタマちゃんと病院側の田口センセ。 わかりやすいドタバタ設定です。 起きている事件は、冷静になって考えると 「そんなムチャクチャな殺人事件は、ありえないだろ~」って思ってしまうのですが、 ドタバタ設定と、あと医療側の秒描写がリアルなので、 その大きな振りれ幅に惑わされて、なんだか読めちゃうんですよねー。 専門領域を、素人にもわかるレベルで、でも専門性を見せる形で ちゃんと文章にできる、しかも物語性をちゃんと添わせることができるというのは、 やっぱり一つの才能ですね。 海堂作品は、まだ積読がいくつか残っているはずなので、 読んでいかないといけないのですが、なかなか骨っぽいので勇気がいるんですよね。 正月休みにでも一気読みしようかしら。 ![]()
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