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『簡単に、単純に考える』
- 2021/11/02(Tue) -
羽生善治、二宮清純、平尾誠二、金出武雄 『簡単に、単純に考える』(PHP文庫)、読了。

将棋の羽生さんが3人の人物とした対談の記録。

まずは二宮清純さん。
2人の発言から視点の違いが感じられて、
将棋とスポーツは、違うものなんだなということが際立った印象です。
対談として相乗効果があったかというと微妙な感じでしたが、
どちらかというと、二宮清純さん自身の哲学について、羽生さんを話し相手にして
読んでみたような感じでした。対談というよりは二宮論。

続いての平尾誠二さんは、正直、二宮さんから二人続けてスポーツ界だったので
この人選はイマイチだなぁ・・・・と。
しかも、今のラグビー熱が盛り上がる前のラグビー日本代表の監督さんなので
今読むと、ちょっとひと時代昔の感じがしてしまい、あんまり内容に入り込めず。

最後の金出氏は工学博士ということで、こちらは毛色が違って面白かったです。
名人とコンピュータとの将棋対決の話は、
羽生さんのような立場の人は避けて通れないテーマだと思いますが、
そのコンピュータ側の考え方や戦略を語れる人が出てくると、
議論に厚みが出て面白いですね。

将棋というゲームのルールというか仕組みを
どうやってコンピュータの中に再現させるのかというところが特に面白かったです。
素人だと、各駒の動きのルールを組み合わせていくのかなと思っていたのですが、
盤面の各マスにどの駒がどちらの方向を向いて、どちらの面が上を向いているのかという
8駒×2名×裏表&駒がないという8×2×3パターンで考えるというのが
そもそもの空間認識の軸の置き方が違っていたので新鮮でした。

将棋はチェスと違って、取った駒を自由に使える点で、
パターン分析が非常に複雑になるというのは、素人目にもすぐにわかることですが、
そもそもコンピュータ上で盤面を再現する考え方が分かって興味深かったです。

コンピュータのような頭脳を持つ羽生さんと、
人間の頭脳をコンピュータの中で再現しようとする工学博士の対比は
もっと詳しく読みたいなと思う内容でした。




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