『星やどりの声』
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- 2021/09/26(Sun) -
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朝井リョウ 『星やどりの声』(角川文庫)、読了。
3~4か月前に読んでいたはずなのですが、感想を書くのを忘れていたようです。 そして、すでに、感想をほとんど覚えていないという(爆)。 読み直すのもアレなので、なんとなくの感想をアップしておきます。 手抜きですみません。 読後感は、あんまり朝井リョウ作品らしくない、温かい作品だなというもの。 喫茶店を経営する主人公一家は、父が病死し、 母を中心に、子供たちが自分の家庭や勉強の傍ら手伝いをすることで 生計を立てていますが、次第に経営が苦しくなっており家賃も滞納するほどになっています。 そんな中で、母がファミレスで知らない男の人と会っているのを子供の一人が遭遇し、 それを又聞きで知った兄弟たちの中に動揺が走り、家族崩壊の様相に。 ここで、浅井作品だと一気に冷酷な現実を突きつけるのかと思いきや 思いのほか家族同士の結束で持ち直すというか、家族のあり方を立て直したのが イメージと違ってました。 私は、母の喫茶店を手伝っている長女目線で作品に触れていたのですが、 自己犠牲の塊のように思えてしまい、「お姉ちゃん可哀そうだな・・・・」という 目で見てしまってました。 最後、自分の人生を大事にできる方向に話が進んだので、 「あぁ、お姉ちゃん、良かったね」と、なんだか自分を重ねながら読んでいました。 家族が支えあう姿って、一歩間違うと、誰かが犠牲になって成立している面もあるので そういう意味では浅井作品らしかったのかな。 ![]()
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