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『日本史七つの謎』
- 2021/08/11(Wed) -
松本清張他 『日本史七つの謎』(講談社文庫)、読了。

井沢作品を読んで日本史熱が上がってきたので、積読だった本作を手に取りました。

タイトルと松本清張が代表著者名になっているので、てっきり日本史の謎に迫る短編小説が7つ
収録されているのかと思い込んでましたが、実際は、7組の鼎談集でした。

基本的に、作家1名+学者2名という組み合わせでの鼎談。
井沢作品の流れるような論旨主張を読んだ後では、鼎談のあっちこっち話が飛んでいく感じが
ちょっと読みにくいなと感じてしまいました。

ただ、作家の知識量と着眼点の面白さ、自分なりの論説の組み立て方などを知ることができ
やっぱり面白い職業だなと思います。

特に面白かったのは、永井路子氏。
自分の歴史観というものを筋道立ててズバズバっと話したかと思えば、
他の2人にうまく会話を振って話を引き出したり、
鼎談の頭からお尻まで面白かったです。

学者さんや専門家による鼎談ではなく、
あくまで作家という一般庶民の興味を念頭に置いて世界を眺めている人が
場を回していることで、変に堅い話にならかったのもよかったです。
このあたりは、やっぱり編集者さんの力量なんでしょうね。




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