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『鹿島臨海鉄道殺人ルート』
- 2021/07/21(Wed) -
西村京太郎 『鹿島臨海鉄道殺人ルート』(小学館NOVELS)、読了。

お手伝いしている仕事先での人間関係のゴタゴタに巻き込まれて
もう、うんざり。疲れた。

というわけで、現実逃避に十津川警部連投。
これが正しい使い方かも(爆)。

テーマは剣士。
今の時代に剣士とか言われてもピンときませんが、
剣道の全国大会で優勝した現職刑事と、その師匠の紹介で長い付き合いのある若き剣士をめぐる
殺人事件を追っていきます。

タイトルは「鹿島臨海鉄道~」ですが、鉄道はほとんど関係なし(苦笑)。
単なる一舞台として登場してくるだけです。
まぁ、沿線沿いにある鹿島神宮が武芸の神ということで、剣士には関係するのですが。

この時代に、剣士という存在がどうやって生計を立てているのかは興味がありましたが、
正直、そのあたりの描写は適当です。

むしろ、剣士が考える「あるべき剣士の姿」というものが、
この本では殺人事件の動機として真正面から描かれるのですが、
そこに全く共感できず。

師匠である父をどれだけ尊敬していようとも、剣士という存在を侮辱するような輩がいたとしても、
でも、無関係の一般市民の命を奪うことが、剣士としての合理的な判断として
許容されることは起きえないのではないかと思います。
この自分に甘い判断が、私の中の「剣士は自らを厳しく律する人」というイメージと合わず、
最後まで納得できませんでした。

お仲間の刑事も同類ね。

ピュアな人が何かに盲目になると大変だよね・・・・・という結論です。




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