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『伊勢の津 歴史散歩』
- 2021/07/09(Fri) -
横山高治 『伊勢の津 歴史散歩』(創元社)、読了、。

親戚のおじさんからもらった本。
地元津市の歴史について、津市生まれの著者が愛情込めて解説しています。

この手の郷土史家的な本にありがちな素人臭さはなく、
文章がとても読みやすく、またご自身の郷土愛も前面には出さずに底流にゆったり存在する感じで
気持ちよく読めました。

津市の歴史となると、やはり安濃津藩を治めた藤堂高虎公が中心になりますが、
本作では、忠盛塚の話とか、富田信高の妻の話とか、
地元の津市の人なら知っている歴史トピックスもきちんと押さえつつ、
私的には、家康の側室だった清雲院於奈津のことは初めて知って興味深かったです。
(もしかすると津市民には常識の史実かもしれませんが・・・・・)

あと、川喜田半泥子や谷川士清などの文化人にもスポットが当てられており、
幅広い郷土史となっています。
写真も結構挿入されていて理解もしやすいです。

津市出身者にとっては、満足度の高い一冊でした。




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