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『秘剣、豪剣、魔剣』
- 2021/06/30(Wed) -
時代小説の楽しみ一 『秘剣、豪剣、魔剣』(新潮社)、読了。

近所のおばちゃんにもらった本。
いわゆる「剣豪小説」の傑作選。

正直、剣豪小説って、食指が動きません。
ぶっちゃけ、ちゃんばらでしょ~?って思っちゃってます。

まぁ、食わず嫌いもよくないかなと思い、
せっかく本をいただいたので試しに読んでみました。

16人の作家の作品が収められており、
短編集なので、初心者には読みやすかったです。

決闘だったり、道場破りだったり、仇討ちだったりという緊迫した場面で、
剣士と剣士が対峙した時の戦略とか、技術とか、心の動きとか、
そういうものを楽しむものなんだと思いますが、ちょっと世界観が小さいような気がして
やっぱりあんまり好みではなかったです。

その点、大名クラスが絡んでくる作品は、
天下取りに向けた戦略とか深謀とか奥行きがあるので、面白かったです。
池波正太郎氏の「卜伝最後の旅」とか、戸部新十郎氏の「上泉伊勢守信綱」とか。

結局は、剣豪小説よりも、戦国時代ものとして楽しんだ感じですね。




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