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『天国からの銃弾』
- 2021/06/22(Tue) -
島田莊司 『天国からの銃弾』(カッパノベルス)、読了。

中編3本が収められています。

本格派としてのイメージしかない著者ですが、
冒頭の「ドアX」は、私の苦手な精神の不安定な人の話で、
しかもオチが突飛な印象で、あまり楽しめませんでした。

「高速道路の亡霊」は、高速道路関係の会社の社長に天下りした元官僚と
その社長を強請ろうとする元社員、そして一見無関係に見える女が
ある一点をもって交錯することに。
ま、各人の行動にリアリティがないと言ってしまえばそれまでなのですが、
本作は、無理目な設定をあえて楽しむ作品なのかなと思いました。
高速道路利権という点も絡んで、面白かったです。

最後は表題作。
こちらは、川崎のラブホテル街で起きた自殺騒動を巡る話。
正直、「覚醒剤」という飛び道具が出てきた時点で、
ちょっと私は付いていけなくなりました。
この要素って、必要だったのかなぁ・・・・・。
家族の姿にリアリティがなくなってしまったように思え、自分的にはイマイチでした。
作品発表当時は、受け入れられる設定だったのかなぁ・・・・。




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