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『佐藤可士和の打ち合わせ』
- 2021/03/08(Mon) -
佐藤可士和 『佐藤可士和の打ち合わせ』(ダイヤモンド社)、読了。

ブックオフで50円ワゴンに入っていたので買ってみました。
佐藤可士和氏の著作って、「佐藤可士和の~」というタイトル多いですよね。
これもセルフブランディングの一つなのかな。

さて、タイトル通り、打ち合わせにまつわる著者の考え方、自己に課しているルールなどを
解説した本です。
意味のない打ち合わせをするな!という戒めの本です。

非常にオーソドックスな内容で、すんなり頭にはいってくるのですが、
佐藤可士和という人物があえて書くことなのかなぁ?という印象も残りました。
まぁ、佐藤可士和のような仕事ができる人でも、やっていることは基本的なことなんだよ
という点を確認するためには良いのかもしれませんね。

ただ、やっぱり部分部分で、著者らしい指摘もあり、そこは興味深かったです。

例えば、「アイデアという言葉を安易に使わない」という指摘。
確かに、「アイデアを出して」とか言われると、ちょっと身構えますよね。
ちゃんとモノになる意見を言わなきゃいけないような気がしてしまいます。
それを「イメージを共有する」という言い方に変えると、確かに言葉が出しやすくなります。
こういうちょっとした工夫に気付けるかは、ビジネスマンとして有能なレベルに上がれるかの
大きな差異のような気がします。

そして、新卒の面接においては、もってきた作品の内容云々よりも、
その作品を面接官に見えやすいように見せられるか、相手のことを気遣えるかをチェックしているとのこと。
これも、なるほどなぁ、でした。
作品の出来栄えをブラッシュアップしていく技術がいくらでも教えられそうですが、
人間の性格に近い「気遣い」というもののレベルを教育で引き上げるのって、結構大変ですものね。

というわけで、ところどころ刺さるものはありましたが、
基本的に、基本的な話が書かれている本でした。




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