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『自選 坂村真民詩集』
- 2021/02/16(Tue) -
坂村真民 『自選 坂村真民詩集』(大東出版社)、読了。

近所の人からもらった坂村真民の詩集はこれが2冊目。
こちらも、とても素直な作品が多いです。すっと読めます。

私が詩にちょっと苦手意識を持つようになったのは、
教科書に載ってた草野心平さんの「るるるる・・・」という作品が切っ掛けかも。
文字を感覚的に受け止めるということができなかったので、
「るるるる・・・・」ってどういう意味なんだろう?と理屈で考えてしまって
「詩ってわからない」という結論を早々に出してしまったように思います。
正直、あんまり詩について魅力的に語れる国語の先生が居なかったのも理由かも。

で、本作ですが、特に印象に残ったのは、自分の子供に向けての作品です。
「梨恵子よ 佐代子よ 真美子よ」と呼び掛ける姿に、
全然場面が違うのですが、川端康成の『掌の小説』の中の「心中」が思い出されて、
父から子へのメッセージって、迫力があるよなぁと感じ入りました。

そして、紅いバラには子供たちのにおいがし、白いバラには妻のにおいがしたと綴る作品。
子どもへの愛情と同じように、妻への目線が書かれているのって
日本人ではあんまり見ない感覚かも・・・・と思って新鮮でした。




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