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『漱石先生ぞな、もし』
- 2021/01/13(Wed) -
半藤一利 『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫)、読了。

著者と漱石先生、なんとご親戚だそうで。
そういう身内の視点も絡めながらのユニークな漱石論です。

夏目漱石の作品は、結局、『吾輩は猫である』とか『坊ちゃん』とかユーモアのあるものを読んで
重たい感じの作品は敬遠したまま今に至っています。

教科書で学んだ『こころ』が、私にはとてもヘビーに感じられて、
苦手意識を醸成してしまったような。
でも、日本一の文豪の作品は、日本人としていつかはきちんと読まないといけないですよね。

本作は、漱石の様々な作品の内容についても触れる機会が多いので
もちろん作品をきちんと読み通していた方が楽しめるとは思いますが、
あまり知らなくても、ちゃんとあらすじや場面設定を解説しながら話を進めてくれるので
理解しながら読むことができます。

漱石作品を読み込んでの解説だけでなく、
漱石の日常を伝える本人の日記や周辺の人々の随筆などからも引用し、
漱石の作品と漱石本人とを重ね合わせるような分析も、立体的で面白かったです。

著者の義理の母が漱石の娘さんということで、
義母の口を通して語られる漱石像も興味深かったです。

引用された文章を読んでいるうちに、また『吾輩は猫である』を読みたくなっちゃったな。




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