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『大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実』
- 2020/09/14(Mon) -
高橋洋一 『大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実』(SB新書)、読了。

ここ1年程、保守系Youtube動画を見るようになったので、
高橋センセはよくお見掛けします。
かなり上から目線での物言いではありますが、
本人の状況把握力とか、本質を見抜く力とか、制度構築力とかを目の当たりにすると、
そりゃ他の人間がバカに見えちゃうのはしょうがないようなぁ・・・・・と思ってしまいます。

本作は、モリカケ問題から話が始まるのですが、
私の中では、安倍政権の問題点よりも、野党側の問題点が浮き彫りになった事件だと思ってます。
野党が、モリカケの騒ぎの中で、日本の国益を損ねる問題点がどこにあるのか、その本質を見極めずに
とにかくテレビ受けしそうなポイントばかりを闇雲に突き回して揚げ足取りみたいな表層的な
議論ばかりしているから、安倍政権側も「やってらんないわ・・・・」と答弁が適当になり、
ときどきオカシナことを口走ってしまうので、そこをまた野党が突き回すという構図。

ほんとクダラナイ。

もっと本質的な議論ができていたら、「安倍一強」になんてなってなかったでしょうし、
安倍政権の最後の方の雑な政権運営も、もう少しマシだったのではないかと思われ。

ま、国会の話は置いておいて。

本題の官僚機構の問題点ですが、私はぶっちゃけ、
優秀な官僚たちがある程度勝手に行政機構を運営していても、
それが最終的に国益になるんだったら任せちゃった方が楽だと思ってます。
行政も政治も正解はないんだから、トライ&エラーというか、毎日社会実験の繰り返しだと思ってます。
なので、特定の瞬間を切り取って、「この行政の判断は間違ってる!」とか「この仕組みは不十分だ!」とか
糾弾してもあまり意味がなくて、「だからどう改善するのか」という議論に全力を傾ければよいと思ってます。

今の野党の、テレビのコア視聴者層にウケルことを重視した国会論戦なんかに
官僚や政府首脳の時間を費やすよりも、彼らにしっかり行政を行い、立法の立案も含めて
議論させた方が効率的なんじゃないかと思ってます。

まぁ、政府の上層部も、官僚の幹部たちも、優秀な人ばかりではなさそうだし、
国民感情や世情を知らない人も多そうなので、
あんまり任せすぎると、明後日の方向に暴走する危険もありますが。
適度な三権分立の名目を保ちながら、優秀な人材が肝心なところを切り盛りする
本音と建て前をうまく使い分ける行政機能になったらなぁと思います。

コロナ対策を見ていると、数字の上では日本は結果を残しているとは思うのですが、
ちょっと日本の政府も官僚も、国民への説明が上手くないというか
マスコミよりも、物事の本質を見極めて分かりやすく解説してくれる論客やYouTuber等を上手く活用して、
政府の言いたいことを発言力のある人に代弁させて披露目させるようなテクニックを
使えるようになればいいのになぁ・・・・と思ってしまいました。




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