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『スナーク狩り』
- 2020/09/09(Wed) -
宮部みゆき 『スナーク狩り』(光文社文庫)、読了。

実家で読むものがなくなり、うーん、ちょっとボリューム多いなぁ・・・・と思いながら手に取った本作。
競技用散弾銃をめぐり、「あいつを殺してやりたい!」という思いが錯綜する展開です。

裏切った恋人の結婚式で散弾銃をぶっ放そうとした女、
妻と娘を銃殺した犯人2人組の公判の場で散弾銃をぶっ放そうとした男、
そんな女と、そんな男の関係者が、それぞれの計画を察知して後を追いかける・・・・。

いやいや、要素を詰め込みすぎでしょ(爆)。
この結婚式の日と公判の日が前後で連続したということが読んでて分かった時点で
私は気持ちが作品から離れてしまいました。
そんな散弾銃の奪い合いみたいな設定、ありえないだろー!と。

そもそも、結婚式女の方は、元恋人に捨てられたうえ、
資産目当てで付き合っていたと言い放たれ、さらに元恋人を紹介してくれた親友にも
付き合い始めた当初からバカにされていたというアクドイ設定。

公判男も、妻と娘がシンナー中毒の男女に無残に殺される、
しかも、ただ殺人を楽しむためだけに殺されるという展開。

盛りすぎでしょ。

宮部作品で、こんなに強引な展開の作品あるんだぁ・・・・とある意味驚きでしたが、
作中で携帯電話が出てこないので、かなり古い時期の作品なのかな?ということで
まぁ、なんとか納得するようにしますわ。




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