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『橋本治のかけこみ人生相談』
- 2020/08/04(Tue) -
橋本治 『橋本治のかけこみ人生相談』(幻冬舎文庫)、読了。

橋本治氏の著作は、ちょっと苦手意識があったのですが、
本作は非常に面白く読みました。

タイトル通り、読者の人生相談に著者が回答しているのですが、
相談者の心情に表面的には配慮しているような言葉遣いをしていますが、
その実は遠慮なしにズバッと切り込んでおり、本質をえぐるような回答ばかりです。

要約すると、考えが足りないとか、自分の気持ちが整理できていないとか、逃げているとか。
岡田斗司夫氏によるサイコパス人生相談と同じ匂いを感じます(爆)。

正直、「こんな幼稚なことをなんで橋本治氏(はたまた岡田斗司夫氏)に質問するんだよ~」と
呆れてしまう質問が多いのですが、それを見事なまでにぶった斬ってくれるので、
変な爽快感が得られます(笑)。

本作を読んでいて最初に感じたのは、「なんで自分に関する質問はくだらないことが多いのに、
家族に関する質問はまじめに考え抜かれた悩みのような印象を受けるのだろう?」ということでした。
家族とはいえ他人のことだと客観視できるのかな?と最初は思っていたのですが、
いくつかの質問を読んでいて考え方が変わりました。
自分のことを質問する人と、家族のことを質問する人は違う人種なのだなと(苦笑)。

家族のことで悩みぬいている人は、自分自身の悩みであれば自分で考え抜いて自己解決する力を
持っていそうな気がします。一方で、自分のことを質問してくる人は、近視眼的で、仮に家族に問題を
抱える人がいても、そのことをわざわざ他人に相談するようなことはしなさそうだなと。

そういう意味では、いろんな人間がいるんだなということを知り、また人間の分類方法の一つを
思い至ったので、良い読書経験となりました。

自分自身は、橋本治氏のように、問題の本質を見抜ける観察力と洞察力と思考力を身につけたいなと
切に感じるものとなりました。




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